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【東京】

<つなぐ 戦後74年>疎開 事実と悲惨さを 江東できょうから資料展

「戦争の悲惨さを感じてほしい」と語る植田薫さん=江東区で

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 太平洋戦争の局面が悪化した一九四四(昭和十九)年に始まった集団疎開で、子どもたちの疎開先の暮らしを知る資料などを集めた展示が十日、江東区南砂六の江東図書館で始まる。卒業式のため疎開先から帰京し、東京大空襲の前日に撮影された集合写真も公開。担当者は「七十五年前にあった事実を感じ取ってもらえれば」と話す。 (梅野光春)

 集団疎開は、空襲を避けるため、今の小学校に当たる国民学校の三〜六年生を対象にした。現在の江東区では四四年八月に始まり、三十三の国民学校に通う約一万二千人が新潟、山形両県に移り住んだ。

 展示では、山形県に集団疎開した砂町国民学校の元教諭が保管していた金銭出納簿や寄付台帳の実物を展示。児童が兄から送金を受けて絵の具や軍人将棋を買ったことや、地元の人からモモやスイカを寄付されたことが記録されている。

 四五年三月九日に、疎開先から集まった数矢国民学校の六年生約百七十人の集合写真も展示。翌十日未明の東京大空襲で半数以上が犠牲になったとされる。

 同館の植田薫さんは「疎開で命は助かったが、きょうだいや両親が空襲で亡くなった人もいる。資料から戦争の悲惨さを感じてほしい」と語る。

 入場無料、九月一日まで(十六日は休館)。問い合わせは同館=電03(3640)3151=へ。

東京大空襲の前日に撮影された数矢国民学校の卒業記念写真(江東図書館所蔵)

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