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【東京】

五色の金魚 世界を泳ぐ 江戸川・老舗の江戸風鈴 東京2020公式商品に

青、黄、黒、緑、赤の五色の金魚を五輪マークと同じ位置に配置した江戸風鈴

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 一九一五年創業の老舗「篠原風鈴本舗」(江戸川区南篠崎町)が手掛ける江戸風鈴が、東京二〇二〇公式ライセンス商品に決まった。「風鈴 東京二〇二〇オリンピックエンブレム」と名付けられたこの商品は、金魚が五輪マークと同じ青、黄、黒、緑、赤の五色で描かれている。デザインを担当した篠原恵美さん(64)は「風を音にして楽しむ日本の文化を、世界の多くの人に感じてほしい」と話す。

 同社の風鈴は、熱せられて溶けたガラスを長さ一メートルほどの管の先に絡め取って吹いて膨らます「宙吹き」という技法を使い、内側から絵を手書きしている。三百年以上前から続くこの製法で作られた風鈴を、江戸風鈴と命名したのは同本舗二代目の篠原儀治さん(94)だ。

 全て手作りするため、一見同じ形でも一つ一つ微妙に音が違う。風鈴の下側の開口部は手作業でガラスを切断するために断面がギザギザとなっているため、短冊をつるす部分につけられた振り管(ガラス管)とこすれたときに鳴る「チリリリーン」という音は、独特の趣がある。

 公式ライセンス商品はガラス部分が直径約八センチで、公式エンブレムをあしらった短冊がつるされている。恵美さんはガラス部分のデザインについて「日本人に親しみがある金魚と五色の五輪が思い浮かんだ」という。商品は見る位置によって、五色の金魚の配置が五輪マークの五つの輪の配置と重なる。水をイメージした青い線も涼しさを演出している。

 江戸川区の名産品販売促進事業を展開し、江戸風鈴の公式ライセンス商品化を手助けした「マイスタープロモーション」(同区)の三村英夫社長(69)は「江戸川区に根付く手仕事が、五輪を機に世界に発信できることは光栄」と話した。

 東京二〇二〇組織委員会は今年三月以降、東京都や福島県など十六都道府県の伝統工芸品五十四商品を公式ライセンス商品としてオフィシャルオンラインショップなどで発売している。風鈴は五千八百九十一円(税込み)。 (長竹祐子)

ガラスを吹く「宙吹き」という方法で一つ一つ手作りされる=江戸川区で

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