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【東京】

原発事故風化、環境考えよう あすまで文京の古民家でエコ納涼会

油団を敷いた和室で涼む参加者=文京区千駄木で

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 東日本大震災直後の節電意識を2020年の東京五輪前に思い出してもらおうと、電気を使わず伝統的な道具を利用して涼むエコ納涼会が13日、文京区千駄木3の登録有形文化財「島薗邸」で始まった。主催者は「福島第一原発事故の記憶が風化する中で、環境を考えるきっかけにしてほしい」と話している。15日まで。 (天田優里)

 築八十七年の古民家一階の六畳間。室内の気温が下がると言われる和紙製の伝統的な敷物「油団(ゆとん)」があり、中心には氷柱が置かれている。参加者は油団の上に座って感触を楽しみながら、うちわ片手に、縁側に飾られた風鈴の涼しげな音色と冷たいお茶を楽しんだ。

 納涼会は、市民グループ「火鉢クラブ」が企画。原発事故後の二〇一一年八月に都内で一度開いたが、東京五輪を控えたこの時期に「震災を忘れず、風化してしまった節電の意識をもう一度高めよう」と同クラブの中村有里さん(52)が仲間に呼び掛けて実施した。

 油団は、福井県鯖江市の表具店から借りた数十年物。納涼会のために、油団の座布団も特別に作ってもらったという。展示物について中村さんは「変わっていく時代の中でも、残していくべき価値ある物があると伝えたい」と語る。兵庫県姫路市の「明珍火箸風鈴」もある。

 会員制交流サイト(SNS)の告知を見て参加した昭島市の主婦三上静月(せいげつ)さん(41)は「油団は初めて触ったが、つるつるとしていてさわやか。古民家にぴったりだが、現代の家にも敷いて比べてみたい」と話した。

 会場では、中村さんによる写真展や古本市などもある。油団は十七日〜二十五日、台東区根岸の古民家スペース「そら塾」でも展示される。

 納涼会は予約不要で、午前十一時〜午後七時。最終日は同六時まで。入場料は千円(税込み、お茶付き)。クラウドファンディングで運営資金も募っている。(問)火鉢クラブ=dejima2010@gmail.com 

 

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