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【東京】

<つなぐ 戦後74年>読みつなぐ 戦時下の少女 長崎の地下工場 魚雷造り続ける姿描く

23日の初日を前に、朗読劇「魚雷モグラ’19」の稽古をする出演者たち=豊島区で

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 戦争中の長崎を舞台に、地下の軍需工場で働く少女たちを描いた朗読劇「魚雷モグラ’19」が二十三〜二十五日、豊島区内で上演される。演劇ユニット・ウラダイコクのオリジナル戯曲。演劇として都内で上演されたものを昨年、朗読劇として初演し、若者から戦争経験世代まで幅広い層の観客を集めた。今年は出演者の大半を入れ替え、再び「少女たちの戦争」を問う。 (宮崎美紀子)

 一九四五年八月、地下トンネルの工場で、女学生たちは日本の勝利を信じ、魚雷を造り続ける。戦時下でも、やはり若い女性たち。かわいいものやおいしいもの、恋の話に花を咲かせるが、八月九日、長崎に原爆が投下される。

 作、演出の如月(きさらぎ)せいいちろーさん(43)は「たまたまテレビで、工事中にトンネルが見つかったという話を知って、当時のことを調べ始めました。原爆に限らず、つらい現実や不条理は常に我々の背中に潜んでいる。そんな状況でも、どうやって生きていくのかを描きたかった」と話す。トンネルは時空を超えて、今の時代につながっていることも暗示している。

 セリフはすべて長崎弁。雨の音、セミの声、工場の機械音など、俳優が口で発する「効果音」が不思議な迫力を醸し出す。

 「目の前の人間が演じるから悲劇性が胸に迫る。一人一人の心に『戦争は良くないよね』という思いが生まれれば、戦争はなくせるのでは。だから毎年、この作品を続けていきたい」と如月さんは意気込んだ。

 公演は、豊島区池袋のみらい館大明ブックカフェで。一般前売り千五百円、当日二千円。高校生以下はそれぞれ五百円、八百円。事前申し込みの無料託児サービスも。詳細は、みらい館大明ブックカフェのホームページへ。問い合わせは(電)080(4796)3693。

 

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