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【東京】

<つなぐ 戦後74年>武蔵野で朗読劇を上演 矢島さん学徒動員語る

中島飛行機武蔵製作所への学徒動員について語る矢島淑子さん(左)=武蔵野市の武蔵野プレイスで

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 太平洋戦争末期、現在の武蔵野市にあった中島飛行機武蔵製作所を狙った米軍の空襲をテーマにした朗読劇が十五日、市内で上演された。終了後、一九四四年の春から一年間、学徒動員で軍需工場の武蔵製作所で働いた矢島淑子さん(90)=東久留米市=が当時の様子を語った。

 「私たちは油まみれになって旋盤でエンジンの部品を作らされた。三交代制で夜中まで働かされ、休日はなかった」と話す。

 空襲で避難した防空壕(ごう)が破壊され、埋まった人を掘り出して人工呼吸を施す様子に「明日はわが身ね」と友達と話して女子寮に帰った。こうした体験に触れ「当時は感情をなくしていた。かわいそうとも、怖いとも思わなかった」と振り返った。

 劇を演じた西東京市立田無第三中学校の演劇部員らには「劇を見て涙が出た。人がいっぱい死ぬ戦争は絶対にしちゃいけない。私たちが死んだ後も伝えてほしい」と呼び掛けた。

 朗読劇は市民団体「武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会」(牛田守彦代表)の主催イベントの一環。 (花井勝規)

 

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