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【東京】

<つなぐ 戦後74年>高射砲跡、鎮魂の祈り 三鷹で遺族ら式典

高射砲台座跡前でたたずむ遺族=三鷹市で

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 戦時中、調布飛行場などの防衛のため、三鷹市大沢の高台に設置された高射砲陣地跡が残る私立認可保育園「椎(しい)の実子供の家」で十五日、恒例の平和祈念式典が開かれた。

 米軍機による攻撃で四人が亡くなった陸軍東部第一九〇三部隊調布隊の遺族や園児ら約四十人が参列。正午に「今日の平和は戦争の犠牲となられた多くの人々を礎として成り立っています」と、市の防災行政無線が呼び掛けたのに合わせ、慰霊碑の前で黙とうをささげた。

 戦死者の一人、佐藤繁司さんの孫の高橋佳代子さん(49)と高島晴美さん(47)は新潟市から初めて参列。「今までは戦争をどこかひとごとのように感じていたが、ここへ来て、七十四年前に何があったのか。もっと知りたいと思った」と話していた。

 園の敷地内には直径約三メートルのコンクリート製の台座四基が今も残る。戦時中は各台座に高射砲が設置されていたが、戦争末期に富山県に移設され、台座のみが残された。

 一九五七年、当時の三鷹市長鈴木平三郎さんが「永久平和を希求するためにこの陣地跡を残そう」と土地を私費で購入。椎の実子供の家を開設した。 (花井勝規)

 

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