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【東京】

ホロコーストからユダヤ人を救う 外交官、正義の9人に迫る 八重洲で特別展

外交官たちの業績を伝えるパネル展示=いずれも中央区八重洲で

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 ナチスドイツによるホロコースト(大量虐殺)からユダヤ人を救った、世界各国9人の外交官を紹介する特別展「ホロコーストと正義の外交官」が、中央区八重洲の展示施設「杉原千畝 センポ・ミュージアム」で行われている。常設展示している日本人外交官、杉原千畝(1900〜86年)をはじめ、ビザ発給などさまざまな手段でユダヤ人を助けた人々の業績をパネルで紹介している。9月1日まで。 (榎本哲也)

 特別展はNPO「杉原千畝命のビザ」と在日本イスラエル大使館の主催。杉原のほか英国、旧チェコスロバキア、ポルトガル、ドイツ、ペルー、スペイン、トルコ、スウェーデンの外交官を紹介している。いずれも戦後、ホロコーストからユダヤ人を救った人々を顕彰する「ヤド・バシェム(諸国民の中の正義の人)賞」をイスラエル政府が授与している。

 杉原千畝の命日でもある七月三十一日の開会式には、杉原の母校、愛知県立瑞陵高校(旧制第五中、名古屋市瑞穂区)同窓会「瑞陵会」会長、中村利雄さん(73)も出席。中村さんは同校正門横に顕彰施設ができたことに触れ、「杉原先輩の信念を後輩達に伝えていきたい」と話した。

会場を訪れた「杉原サバイバー」のハヤ・スモールさん(右)。杉原千畝の孫まどかさん(左端)らに感謝の言葉を繰り返した

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 今月十九日には、「杉原サバイバー」の一人、米国在住のハヤ・スモールさんが会場を訪問。この日は休館日だったが特別に会場を開け、杉原の遺族が出迎えた。スモールさんは一九三四年生まれ。四歳で故郷のポーランドを家族と脱出、リトアニアで杉原から日本通過ビザの発給を受け、神戸に滞在して、のちに上海へ渡った。会場で杉原の孫まどかさん(52)に会ったスモールさんは「あなたに会えて感動した。杉原に心から感謝している。神戸での日々はとても幸せだった」と話していた。

 開催時間は午前十一時〜午後五時、月・火曜定休。入場料大人五百円、中学・高校生三百円、小学生以下無料。中央区八重洲二の七の九、相模ビル二階。電03(6265)1808。

先輩である杉原千畝について語る中村利雄会長

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