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【東京】

立川市長選 あす告示 どうする学童保育対策

小学生が放課後を過ごす学童保育。立川市では待機児童の解消が課題になっている

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 市長選が二十五日に告示される立川市では、共働き家庭の小学生が放課後を過ごす学童保育の待機児童解消が課題の一つ。実情を探った。 (竹谷直子)

 立川市柴崎町の高校教員和嶋美希さん(38)は四年前、小学二年の娘が一年時に通っていた学童保育に入れず、待機児童になった。新一年生を含め、毎年行われている入所審査に通らなかったためで「二年で待機児童になった友人の子も多くいた」という。「不安だったけど、一人でも大丈夫なように娘を鍛えるしかなかった」と振り返る。

 立川市の学童保育の待機数は四月一日現在、二百十一人。立川市が小学六年まで受け入れているのに対し、三年までの自治体もあって単純比較はできないが、都福祉保険局によると、二〇一八年五月現在の二百十三人は、多摩二十六市の中で最も多い。

 市は事態を受け止め、一五年度から対策を強化。小学校内外の施設で定員を増やし、千六百四人から一九年度は千八百九十一人になった。だが、申込者数が上回る状況が続き、待機児童の解消は進まない。

 ミスマッチも指摘されている。人気が集中するのは学校内や近隣の学童保育。学校から距離がある施設では定員割れが生じ、入所率二割というケースもある。市の担当者は「小学校に教室を貸してもらえるよう頼んでいるが、別の目的に使えなくなるので簡単には応じてもらえない。学校外では、バリアフリーなど要件に合う物件はなかなか見つからない」と話す。

 小学二年の息子が市内の学童保育に通う母親(40)は「フルタイムで働いているので、来年も通い続けられるか不安」と漏らし、「子どもが待機児童になって、思うとおりに働けなくなった知り合いの母親もいた。安心して働けるようにしてほしい」と注文する。

 学童保育に詳しい静岡大の石原剛志教授(50)は「民間に100%任せる自治体もある中、市として責任感を持ってやっているとは思うが、学童保育は子どもが自分の足で通うものなので、きめ細かな分析が必要。ニーズの把握は難しいが、不足している地域で集中的に増やす努力が必要ではないか」と指摘した。

◆現市政の評価など争点

 立川市長選は二十五日、告示される。いずれも無所属で、四選を目指す現職の清水庄平さん(74)=自民、公明推薦=と、新人の元都議酒井大史さん(51)が立候補を表明している。清水さんの三期十二年の市政運営への評価などが争点になる。

 清水さんは「第一に行財政改革をしていかなければならない」と強調。各種事業の民間委託の推進や保育所・学童保育の待機児童解消、高齢者支援の充実などを掲げる。

 酒井さんは「子育て世代、介護世代の声を聞いて市政を運営したい」と主張。小学校給食の単独調理校の維持や、市民バスの増便による高齢者の移動手段の確保などを訴える。

 投票は九月一日午前七時〜午後八時に市内二十六カ所で行われ、午後九時から市柴崎市民体育館で即日開票される。七月三日現在の選挙人名簿登録者数は十五万四千五百四人。 (竹谷直子)

 

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