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【東京】

ジェンダー、考えてみた 一橋大ゼミ生ら書籍を出版

一橋大のゼミ生らが出版した書籍

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 ジェンダーやセクシュアリティ(性のあり方)を学んだ一橋大(国立市)の学生らが執筆した書籍「ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた−あなたがあなたらしくいられるための29問−」(明石書店)が出版された。21人が携わり、足かけ2年で完成させた労作だ。 (竹谷直子)

 執筆したのは、ジェンダーを専門にする大学院社会学研究科の佐藤文香教授(47)のゼミで学んだ学生ら。

 「性行為をしておいて後から『あれはレイプだった』っておかしくない?」「管理職の女性を30%にするって逆差別じゃない?」など、二十九の質問に答える形で構成。回答は、初心者、中級者、上級者向けの三つを掲載した。

 執筆のきっかけは、ゼミ生たちが友人に議論を吹っかけられ、うまく答えられなかったり、説明が行き詰まったこと。佐藤教授は二〇〇五年からゼミでジェンダーを教え、学生たちの悩む光景を、繰り返し見てきた。「後輩のために知識を蓄積しよう」とゼミ生に提案し、一七年春から冊子づくりに取り組み始めた。

 冊子は一八年春に完成。夏に書籍化へと話が進み、卒業生らも参加して練り直した。ジェンダーを学ぶ上での葛藤などを記したコラムも載せた。

 執筆者も書きながら考えを深めた。「男が仕事、女が家事は当たり前」など、周囲の発言に衝撃を受けたという大学院二年の山本美里さん(23)は「いろんな視点を紹介し、考える材料を学生の目線で書いた。読んだ人と一緒に考えたい」と話す。大学院一年の前之園(まえのその)和喜さん(23)は「本を通して議論の場が広がり、平等の実現に向かってほしい」と願っている。千五百円(税抜)。電子書籍化もされた。

 

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