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【東京】

がん患者、日常の姿を 経験者が絵本 神保町で原画展

絵本に込めた気持ちを語る田中聡子さん(右)=千代田区で

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 がんにかかっても一人で悩まないで−。こんな思いを込めた絵本「ママのバレッタ」の原画展が九月一日まで、ブックハウスカフェ(千代田区神田神保町二)で開かれている。原画に添えて「患者にも、楽しい時間も笑っている瞬間もある」などと記したメッセージを展示。出展者は「がん患者のリアルな日常を知ってほしい」と話している。 (梅野光春)

 絵本は、抗がん剤治療で髪が抜け、バレッタ(髪留め)を使えなくなった母親と、小学生の女の子の暮らしを描いている。子育て世代のがん患者が交流する会員制交流サイト(SNS)を運営する一般社団法人「キャンサーペアレンツ」(中央区)が企画し、メンバーの主婦田中聡子さん(50)=京都市=が絵と文をかいて、昨年十一月に出版した。

 原画展は「絵本はどちらかというと子ども向け。大人にも読んでほしい」と五月から準備。十七枚の原画とともに、田中さんが「がんを告知された瞬間の衝撃、それはこれまでの世界観がガラリと変わってしまうほど。それなのに、家族との日常生活の流れは突然変わることはなく、否応(いやおう)なく以前のままの毎日が続いていく」などのメッセージを記し、展示した。

 田中さんは「抗がん剤治療で髪が抜けると不安だし、子どもにとってもショック。でも毎日泣いて暮らしているわけではない。明るい面も伝え、大人ががんに対して持っている固定観念を変えたい」と話す。

 入場無料。三十一日と九月一日の午後一〜三時には、田中さんのトークや馬頭琴の演奏、子ども向けのワークショップなどのイベント(要予約)がある。問い合わせはブックハウスカフェ=電03(6261)6177=へ。

 

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