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【東京】

一橋大の学生転落死から4年 院生の本田さんが献花台設置

献花台の前で話す本田さん=国立市の一橋大学で

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 一橋大(国立市)で2015年8月、同性愛者だと暴露(アウティング)された大学院生の男性が校舎から転落死してから、今月で4年を迎えた。今年も命日に合わせ、キャンパスに献花台が設けられ、多くの花束とともに、ノートには「このような悲劇が繰り返されないように」などのメッセージが寄せられている。 (竹谷直子)

 献花台を設置したのは、同大大学院生の本田恒平さん(24)。これまで担っていた学生が卒業し、後に続く人がいないことを知り、一人で引き継いだ。

 本田さんは国立市で生まれ、一橋大を身近に感じて育った。転落死を知ったのは別の大学に在学中のときだったが「自分の地元の大学で起こるとは」とショックを受けたという。

 高校時代に留学先で出会った女性と、大学四年のときに偶然再会。男性の妹だと知らされた。男性と直接の面識はないが、妹とは今も交流があり「妹さんに打ち明けてもらったことが、使命感につながっている」と話す。

 大学側は献花台の設置を認めたが「目立たないところに」と言われた。献花台までの道を示す張り紙も撤去され「忘れ去りたいと思っているのでは」といぶかる。「遺族の方は『忘れられるのが一番つらい』と話している。毎年、思い出すタイミングがあってほしい」と訴え、一人で献花台を守りながら後に続く学生を見つけるつもりだ。

 献花台は、男性が亡くなった場所に近いマーキュリータワーの西側奥にある。設置は三十一日まで。ノートに書かれたメッセージや手紙は遺族に届けられる。

 

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