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【東京】

旧加賀藩内の婚礼文化 旧前田家本邸で展示 来月21日から

展示する花嫁のれんを確認する商店街のおかみたち=石川県七尾市一本杉町で

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 毎年四月末から五月中旬まで石川県七尾市の一本杉通り商店街で開かれている「花嫁のれん展」が、九月に目黒区で開かれる。同市や富山県氷見市など旧加賀藩内に伝わる婚礼文化が、藩主だった前田家が昭和に建てた旧前田家本邸(国重要文化財、同区駒場四)で初めて披露される。 (松村真一郎)

 花嫁のれんは、旧加賀藩の領内に幕末から明治時代に伝わる婚礼風習。嫁ぎ先の仏間に掛け、花嫁がくぐることで婿家に入ることを意味する。

 主催は、のれん文化の発信拠点である花嫁のれん館(七尾市馬出町)。二〇〇八年に旧安田楠雄邸(文京区)で催したが、加賀藩にゆかりの深い旧前田家本邸で開きたいと関係者たちが以前から願っていた。

 花嫁のれん館の鳥居貞利館長が、七尾市内に移住していた元目黒区役所職員と出会ったことがきっかけで、本邸を管理する目黒区に企画展を依頼することにつながり、初開催になった。

 企画展では、明治から平成時代に作られたのれん五枚を飾る。語り部として活動する一本杉通り商店街のおかみや花嫁のれん館のスタッフらが、のれんの歴史や使われ方を解説する。

 鳥居館長は「人とのつながりで、旧前田家本邸でやっと実現できる。北陸にこんなすばらしい文化があると知ってもらい、花嫁のれんを広く発信したい」と意気込んでいる。

 「花嫁のれん展in東京」は、九月二十一〜二十三日の午前九時〜午後四時(最終日は午後三時)まで。入場無料。問い合わせは花嫁のれん館=電0767(53)8743=へ。

<旧前田家本邸> 16代当主前田利為が、1929年から30年にかけて建て、洋館と和館がある。終戦後は連合国軍に接収されるなどしたが、67年に同邸宅一帯が東京都立(現在は目黒区立)駒場公園として整備された。洋館、和館ともに現在、公開時に無料で見学できる。

会場の旧前田家本邸和館(目黒区提供)

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