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【東京】

東京芸大シンボル 正門復活 耐震化終え、渋くきれいに 学園祭でお披露目

再生した正門と塀をお披露目した沢学長(左)ら=台東区で

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 東京芸術大(台東区上野公園)の「正門再生プロジェクト」で、耐震工事を終えて生まれ変わった門の除幕式が六日にあった。インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで、目標額の百五十万円を上回る二百四十万八千円を調達した。沢和樹学長は「多くのご支援で再生できた。地域の方や前を通る旅行者にも愛してもらえれば」と感謝を語った。 (井上幸一)

 れんが造りの正門は、一九一四(大正三)年ごろ、建造された。関東大震災、戦災を乗り越え、百年以上にわたって学生を見守ってきた芸大のシンボルだ。

 ブロック塀が崩れて女児が死亡した昨年の大阪北部地震を受けて調査した結果、大地震で倒壊する危険性を指摘され、芸大は鉄のフレームで囲み、ワイヤを架けるなどの応急措置を施した。

 一方、百年先まで正門を残すため、耐震化プロジェクトを開始。三〜六月のクラウドファンディングでは、新しいれんがに名前を刻む権利や、芸大グッズ贈呈などの特典を付けた。

 集まった資金や大学の予算などで六月、工事に着手。門柱を支える鉄筋コンクリートの芯を新たに造り、表面に新旧のれんがを貼り付け、周囲の塀も一部新しくした。

 除幕式は学園祭「芸祭」初日に開催。カウントダウンの後、沢学長らが紅白のひもを引いて幕を落とし、お披露目した。長女が芸大に通う今西理さん(53)=神奈川県横須賀市=は「渋くきれいになった。百年の歴史の重みも残っている。入学式は補強された門の前で写真を撮ったが、卒業式はすっきりした門の前で撮れるので楽しみ」と話した。

 芸大では来年以降、さらに外側の塀なども工事をする意向。資金調達法などは決まっていないという。

寄付の特典で、れんがに刻まれた沢学長の名前

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