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【東京】

写し取る 44人の熱 千代田で高橋昇さん作品展

迫力の表情や柔和な笑顔を見せる著名人44人の写真が並ぶ会場=千代田区で

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 松田優作さん、ビートたけしさん、土井たか子さん…。一九八〇年から二〇〇〇年にかけ、写真家高橋昇さんが芸能人や政治家、経済人ら四十四人の姿を捉えた写真展「熱波」が、千代田区一番町のJCIIフォトサロンで開かれている。今も一線で活躍する俳優の若さあふれる表情や、在りし日の故人の笑顔など、つい足を止めて見入ってしまう作品が並ぶ。  (梅野光春)

 一九四九年生まれの高橋さんは、篠山紀信さんに師事し、七五年に独立。作家開高健さんの釣り紀行「オーパ!」シリーズの写真などを手掛け、二〇〇七年に亡くなるまで多数の作品を残した。展示作品はいずれもモノクロで、「月刊プレイボーイ日本版」のインタビュー記事とともに掲載された写真が中心だ。

松田優作さん(松田さんの写真はJCIIフォトサロン提供)

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 妻みつゑさん(72)は「インタビューの邪魔をしないように、なるべくシャッターを切らないようにしていたと聞いている」と語る。それでも、手鏡で自身を見る俳優の吉永小百合さんや、険しい表情から迫力を感じさせる俳優の松田優作さんなど、被写体が見せる一瞬を確実に切り取った。

 展示では「政治家の任務は戦争を起こさない役割を果たすこと」(衆院と参院で議員を務めた宇都宮徳馬さん)、「世間と関わり合いが無い所で国家の意思が動き、酷(ひど)い目にあわされる仕組みだけは変えたい」(作家の野坂昭如(あきゆき)さん)など、インタビューで出た言葉を添えた。

 言葉をまとめた長女の悠女(ゆめ)さん(38)は「最近、日本の遠い将来に戦争が見えるように感じる。だからこそ、こうしたメッセージは大事だと思う」と話す。

 入場無料、二十九日まで。会期中は無休。問い合わせはJCIIフォトサロン=電03(3261)0300=へ。 

吉永小百合さん(吉永さんの写真はJCIIフォトサロン提供)

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