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【東京】

稲荷“鬼”王神社だから 新宿・歌舞伎町 鬼の像3体、ネットで落札

3体の鬼の像の公開準備をする大久保玲奈さん(左)ら=新宿区で

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 「鬼」の神社だから、もっと鬼の像を置いては−。参拝者のそんな声を受け、新宿区歌舞伎町にある「稲荷鬼王(きおう)神社」が鬼の像三体を新たに購入した。ネットオークションで落札したのが、現代らしい。「新しいシンボルに」と大祭を催す十五、十六両日に初公開する。 (中村真暁)

 全体の高さが百四十センチほどある「天女を抱える鬼」「焼き物の鬼」「香炉を持つ鬼」の三体。いずれも作者や制作時期は不明だが、宮司の大久保直倫(なおとも)さん(55)は「細工が精密で、鬼が天女を抱える構図なども珍しい。素晴らしい作品なのは間違いない」と太鼓判を押す。妻の玲奈さん(47)は「鬼が下にいて、縁の下の力持ちとなる大切さを感じさせる」と話した。

 よく参拝に来る男性の提案がきっかけ。鬼の像がお宮の外に置かれた一体しかなく、「『鬼王』の名がもったいない。この像を置くのはどうか」と、オークションサイトにあった鬼の像を見せてきた。

 「男性が出品したのかな」と警戒もしたが、出品者は京都の骨董(こっとう)店。純粋な思いと知り、地元の人の賛同も得て、三体を八〜九月に購入した。購入額の公表は控える。

 運搬時に何かあったのか「天女を抱える鬼」は足首が折れ曲がって神社に届いた。それを、近くの建設会社「タマケン」のベテラン職人が丁寧に修復してくれた。同社の親方の依田寛さん(40)は「地域のための仕事ができ、ありがたい」と言う。

 同社では現在、鬼の像を入れる箱も制作中だ。大久保さんは「地元の人のおかげ。新宿の名物となり、多くの人に見てもらいたい」と呼び掛ける。

 「天女を抱える鬼」は上下分離し、下の鬼の部分と、「焼き物の鬼」を十五、十六両日の午前九時から午後九時まで公開。警備の関係から、三体全ての公開は、みこしが神社を出発する十六日午後二時半と、戻ってくる午後八時ごろになる。問い合わせは、稲荷鬼王神社=電03(3200)2904=へ。

 

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