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【東京】

府中産野菜を食べて応援 農業ミニコミ誌、初のスタンプラリー

「府中はたけ日和」を手にする荒川代表(手前右)ら=府中市で

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 府中市の市民団体「トランジションタウン府中農援隊」が発行する農業応援ミニコミ誌「府中はたけ日和」が、二〇一六年の創刊から三年を迎えた。地元の野菜などを食べて農家を応援しようと、最新の十号では市内産の農産物を使う飲食店を巡るスタンプラリーを初めて催している。 (松村裕子)

 「府中はたけ日和」は、市内の農家と、農産物を使う飲食店の紹介が中心。農援隊のメンバーが食べに行き、おいしかった店を載せている。農家は多品種を少しずつ栽培する人が多い。紹介したのは小松菜やトマトなどの野菜、ブドウ、ハーブなど多彩。

 十号には台紙のページがあり、参加者は店を訪れてスタンプを押してもらう。参加しているのは日本そば、カフェなど十九店。十一月十七日までの期間中、集めたスタンプの数に応じて店で割引サービスが受けられたり、抽選で参加店の食事券などが当たったりする。市内の弁当店経営荒川紀子さん(43)は農援隊代表で編集長を務めており「店に行くきっかけにしてほしい」と話す。

 農援隊は二〇一五年、食料やエネルギーの自立、自給を目指す市民団体「トランジションタウン府中」の中で、農業に関心を持つ有志が「畑のある地元の風景を残したい。農産物を食べて応援しよう」と発足させた。

 ミニコミ誌は市の助成を受けて創刊した。サイズはA4判八ページのカラー刷り。年三回、毎回約一万七千部を発行する。市内の公共施設やJAの店舗などで無料配布し、町内会の回覧板にも入れている。

 現在のメンバーは市内の四、五十代の女性が中心。毎回十人ほどが取材やレイアウト、スポンサー探しを担当する。活動を通じ、相続税を納めるために土地を売らざるを得なかった農家に出会ったこともある。厳しい現実を目の当たりにした一方で、創刊したころより地元の農産物を扱う飲食店が増え、ミニコミ誌に載ったことで店と農家の新たな取引が始まるなど手応えも感じている。

 荒川さんは「小松菜などを、期間限定で市内全域の飲食店で使う企画ができれば」と新たな構想を練る。メンバーの市内の主婦小松智子さん(58)は「もっと気軽に農家の手伝いができる仕組みをつくりたい」と語った。

 スタンプラリーなどの問い合わせは荒川さん=電090(9290)1454=へ。

 

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