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【東京】

「神秘的でとても新鮮」 台東区出身の作家演出 仏オペラ座の初演舞台

22日、パリのオペラ座ガルニエ宮で初演された杉本博司さん演出の舞台(パリオペラ座提供)

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 【パリ=竹田佳彦】フランス・パリのオペラ座ガルニエ宮で二十二日、創立三百五十年を迎えたシーズンの幕開け公演として、台東区出身の現代美術作家、杉本博司さん(71)演出によるアイルランドの詩人イエーツの作品「鷹(たか)の井戸」が初演された。十月十五日まで計十七公演する。

 イエーツが能楽に影響を受けて創作した戯曲が原作で、バレエダンサーと能楽師が競演する異色の舞台。不死となる水がわき出るとされる井戸を舞台に、井戸の守り手と水を待ち続ける男、アイルランドの神話に登場する英雄が、バレエで幽玄の世界を表現した。

 観客の期待は高く、劇場はバレエファンで満席に。幕が下りると、惜しみない拍手が送られた。オペラ座に長年通うギル・フッシュさん(88)は「非常に神秘的で、解釈に戸惑う面もあったがとても新鮮だった」と満足感を漂わせた。

 杉本さんは上演後、取材に「パリの観客は常に新しさを求めているように感じる。演出家として大変さはあるが、高い完成度にできたと思う」と話した。

 今回の演出は、二〇一三年にパリなど欧州三都市で公演した杉本さん演出の舞台がオペラ座関係者の目にとまり、公演を託された。

 

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