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【東京】

気象・天空神社で「聖地巡礼」 大ヒットアニメ「天気の子」人気と共に

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 興行収入130億円を記録し、今年最大のヒットとなったアニメ映画「天気の子」(新海誠監督)。その人気と共に、映画に登場する神社のモデルとされる神社を訪れる「聖地巡礼」が人気となっている。映画とは関係ないが、東京・銀座や日本橋のビル屋上にある「天空神社」も参拝客が増えている。 (市川千晴)

 「あった! 映画と同じ『げたの絵馬』。石川県から遊びに来る友達に、東京の青空を見せてあげたいと思ってお願いに来ました」。参拝に来た清瀬市の福祉施設の女性職員(31)は笑顔を見せた。

 「天気の子」の舞台は東京。雨が降り続き天気の調和が狂っていく時代に、家出した少年が、運命に翻弄(ほんろう)されながらも不思議な力を持つ少女を救おうと奮闘する。その中で、少年はある神社の取材に赴く。その神社の境内にそっくりなのが、高円寺氷川神社(杉並区高円寺南)敷地内にある気象神社だ。公開前に映画の関係者が、気象神社を訪れたという。

 気象神社が建立されたのは太平洋戦争中の一九四四年。旧陸軍気象部(同区馬橋地区)の気象観測員が予報の的中を祈願し、敷地内に建てた。終戦で気象部は解体され、四八年に現在の地に遷座した。

 結婚式や旅行時の晴天を祈願する参拝客が主だったが、今は、中高生グループや家族連れ、新海監督ファンの外国人客が増え、行列のできる日もある。げたの絵馬を求める人は二倍になった。「参拝で人生が好転するきっかけになればうれしい」と松井美加子宮司。

 一方、映画に登場する「屋上神社」と本殿が似ていると評判なのが、朝日稲荷神社(中央区銀座)だ。松屋通りに面して拝殿があり、ビル屋上に本殿がある。

 渋谷区の会社員(55)は「台風15号に象徴される異常気象は、人間のおごりが招いたと思う。地球環境の恵みで生かされていることに改めて感謝し、祈りたいと思った」と手を合わせた。事務局の元木三妙子さんは「聖地かは分からないが、参拝客に希望を与えられたら本望です」と話す。

 小松ストアー西館(銀座)の屋上にあるギンザコマツ三輪神社にも参拝客が集まる。日本最古の神社とされる大神(おおみわ)神社(奈良県)のご神体をまつる。担当者は「外国の硬貨がさい銭箱に入っているほど参拝が増えている。心が安らぐ場になっていたらうれしい」と喜ぶ。

 そのほか、日本橋三越本店(中央区日本橋室町)の屋上にある三囲(みめぐり)神社も参拝客が急増中。担当者は「五月に屋上を改装し神社をお色直ししたこともあるが、映画が後押しになって参拝客は増えている」と言う。

 

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