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【東京】

武蔵野クリーンセンター「ごみピットバー」今冬も「開店」へ まちづくり大賞・奨励賞

ガラス窓越しにごみ処理作業の様子を眺められるバーカウンター=いずれも武蔵野市の武蔵野クリーンセンターで

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 ジャズの流れるバーカウンターでごみ処理の様子を眺めながら乾杯−。武蔵野市のごみ処理施設・武蔵野クリーンセンターで昨冬に期間限定で催された「ごみピットバー」が、日本観光振興協会などが主催する「第十三回産業観光まちづくり大賞」の奨励賞に選ばれた。「ごみ」と「観光」という異色の組み合わせが高く評価されたようだ。バーは今冬も「開店」を予定している。 (花井勝規)

 バーは環境問題と観光を組み合わせた「エコツーリズム」の試みとして、武蔵野市と市観光機構が企画した。昨年十二月から今年二月まで計五回開かれ、約二百五十人が参加した。意外性から人気に火がつき、募集枠の二倍以上の応募があり、抽選となった。

 センター二階の見学者コースの一角に、バーカウンターを設けた。焼却前のごみが投入される深さ二十三メートルのピット(穴)をガラス越しに一望でき、左右四本の爪を持った巨大なクレーンが多量のごみをつかんでは放す作業が眼前で観察できた。

 「食品ロス問題を考えてほしい」と、規格外で捨てられる果物を利用したカクテル「廃(ハイ)ボール」などユニークなメニューをそろえた。お酒は有料。バータイムは一時間ほどで終了し、後半は見学者コースの視察で、参加者はごみ処理工程を見て回る。

 産業観光まちづくり大賞の講評では、「ともすれば住民が見たがらないごみ処理施設を、逆転の発想で観光施設として利用するアイデアは注目に値する」「ごみ処理の課題に苦しむ他地域との連携にも期待したい」などと審査委員から評価された。

 バーを企画した市環境部主査の関彩奈(あやな)さん(37)は「受賞を励みに、ごみ処理施設をエコツーリズムという観光面で活用できることをさらにPRしたい」と話す。今冬は四、五回の開催を想定し、「内容と時期を詰めている」という。

 まちづくり大賞では金賞、経済産業大臣賞などに計五団体が選ばれた。表彰式は二十五日に大阪市である。

規格外の果物や野菜の切れ端を使った「廃サワーカクテルバー」

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施設見学ツアーで、施設機能の説明を聞く参加者ら=1月19日

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