東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

地質学の視点で警鐘 核ごみ処分適地を色分け 国公表「科学的特性マップ」

写真

 国が公表した使用済み核燃料や放射性廃棄物の処分地として好ましい場所を色分けした「科学的特性マップ」の問題点を指摘するブックレット「『高レベル放射性廃棄物』はふやさない、埋めない」=写真=が販売されている。地質学の専門家らでつくる地学団体研究会が刊行した。

 執筆者の一人で元高校教諭の関根一昭さん(68)は「処分地に好ましい場所など日本にはない。一人でも多くの人に読んでもらい、原発や『核のごみ』の問題を考えてほしい」と話す。

 「科学的特性マップ」を政府が発表したのは二〇一七年。ブックレットは、国の主張する地層処分の問題点を整理し、十万年という長期間にわたって核のごみを保管することの難しさを図などを交えて解説する。原子力発電環境整備機構(NUMO)が地層処分計画を進めるために全国で開いている説明会で、市民から出ている疑問や不安についても地質学の視点からわかりやすく説明している。

 七月に発刊し、初版三千部は三週間で売り切れた。関根さんは「日本は地震や火山活動が多い変動帯で地下水も豊富。危険な放射性廃棄物を埋める適地を見つけるのは極めて困難。原発の学習会のテキストとしても活用してほしい」と話す。

 一冊百円(税込み)、送料は九冊まで百円。問い合わせは、地学団体研究会=電03(3983)3378、ファクス03(3983)7525=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報