東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

台風19号 都内各地に爪痕 病院浸水、多摩地域では土砂崩れ

浸水した世田谷記念病院から運び出される人=世田谷区で

写真

 日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号。都内では13日、浸水した病院から患者を移送したり、住民らが被害の後片付けをしたり、対応に追われた。また、山間部や丘陵地がある多摩地域では土砂崩れなどが確認された。 (吉田薫、布施谷航、服部展和、松村裕子)

 世田谷区玉堤から野毛にかけては、多摩川に注ぐ谷沢川が氾濫し、十二日夜に浸水した。玉堤二のビル地下一階でリフォーム会社を営む傅(でん)辰也さん(47)は「地面から一メートル近くの高さまで水が来て、事務所は水没した。ポンプで水をくみ出しているが、きょう一日かかりそう。早く仕事をしたい」と焦りの表情だった。

 住民たちは水浸しになった家財道具を運び出し、乾かした。野毛一の江渕豊さん(60)は「ここに住んで五十年。浸水は何度かあったが、ここまでひどいのは初めて」と話した。

 世田谷記念病院(野毛二)は一階が浸水し、入院患者約百六十人の移送を自衛隊などが助けた。一帯は水は引いたものの泥が残り、強風で砂ぼこりがひどい状態が続く。「区には生活再建の支援をお願いしたい」と話す人もいた。

 二子玉川駅周辺でも、駅に近く眺めのよい高級マンションを含め、浸水被害があった。駅の北西側にある兵庫島付近は堤防がなく、そこから多摩川の水が押し寄せたとみられる。

     ◆

日野橋の橋脚が沈下し、変形した道路=立川市で

写真

 立川市と日野市を結んで多摩川に架かる日野橋は、激流にさらされた橋脚一本が沈下して変形した。上を走る都道は一部が波打つように陥没し、都南多摩西部建設事務所は午前四時五十分から通行止めにした。一九二六年に完成し、七六年に補修された古い橋で、担当者は「復旧には数カ月以上かかるのではないか」としている。

 八王子市では全域で土砂崩れが発生。市によると、山間部に近い恩方、浅川両地区に集中しているという。恩方では北浅川、浅川では南浅川があふれ、国道20号や陣馬街道(都道)に泥水が流出して各地で通行止めとなり、消防団員らが復旧作業に追われた。

 町田市小野路町の鎌倉街道(都道)でも十二日午後九時ごろ、西側ののり面が崩れて車道をふさいだため、小野路−別所間の一・三キロが通行止めになった。都南多摩東部建設事務所の担当者は「十四日中の全面復旧を目指す」としている。

 青梅市によると、午後三時現在、多摩川沿いなどの地域で家屋の床上、床下浸水の被害は三十件以上。土砂による道路の寸断や倒木の情報もあり、確認を急いでいる。

 あきる野市も秋川の堤防決壊により、山田地区の十三世帯が浸水するなどの被害を把握。市の担当者は「小さな土砂崩れまでは対応しきれていない」と話した。

通行止めになった陣馬街道を復旧する消防団員ら=八王子市で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報