東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

台風19号、孤立解消めど立たず 日の出町の大久野地区

大きくえぐられ、車両が通行できなくなった都道=いずれも日の出町で

写真

 台風19号のため、多摩地域の山間地では、都道が崩壊し車での行き来ができなくなった。十五日になっても、復旧のめどはたたず、住民たちを悩ませている。

 日の出町の最奥部、大久野(おおぐの)地区は、都道が五十メートルにわたって崩落し、一時、百二十四世帯が孤立。十三日に住民たちが民家の庭や駐車場に仮設の迂回(うかい)路を造り歩いて通行できるようにしたが、「一刻も早く道路を復旧させて」の声が漏れた。

 崩落現場近くに住み仮設歩道に敷地を提供した北嶋一男さん(73)は「人命に影響がなかったのが幸い。困った時はお互いさま」と通行者を気遣った。仮設歩道にはベニヤ板が敷かれ照明もつけられて通行に支障はないが、物資の運搬は人力頼り。高齢者も多く、岸野輝男さん(76)、利子さん(73)夫妻は「今は問題なく生活できるが、お湯を沸かすための灯油がなくなったら心配」とため息をついた。

 特別養護老人ホーム「藤香苑(とうこうえん)」では、宅配業者から食料が届けられ入所者百二人の生活に影響はないが、石川圭太施設長は「車が通れないのは、心理的にストレスになる」と道路の復旧を願った。 (布施谷航)

私有地内に設けられた仮設歩道

写真

◆奥多摩町の日原地区 住民から不安の声「この状態、いつまで」

崩落した日原街道=奥多摩町で(同町提供)

写真

 奥多摩町日原(にっぱら)地区は、町中心部に車で行ける唯一の道路、日原街道(都道)が約六十メートルにわたって崩落し、孤立状態に。断水も続き、電話取材に、住民は不安を訴えた。

 「いつまでこの状態が続くのか」と、次男(62)と二人で暮らす元旅館経営者の原島リキ子さん(89)。停電は十四日午後にやっと解消し、「食べ物や水は今のところ大丈夫だけれど…」とぼやいた。

 町によると、地区にいるのは他地域への避難者らを除く四十八世帯、八十二人。黒沢正直・自治会長は「一週間分ほどの食料や飲料水は、地区で備蓄している」と言うが、都道の全面復旧にはさらに時間がかかる見込みで、十五日には自衛隊のヘリが米と飲料水の投下を試みた。

 旧道を歩いて迂回(うかい)できるため町は徒歩でも物資を届ける予定。約三十分かかり、危険なため住民と工事関係者以外は通行できない。 (服部展和)

◆西東京市 ブルーシート1000枚、千葉・勝浦市へ提供

写真

 西東京市の職員四人が十五日、災害時の相互応援協定を結ぶ千葉県勝浦市へ、ブルーシート千枚を運ぶため出発した。勝浦市では、先月の台風15号による屋根の破損を補修するために取り付けたブルーシートが、台風19号の強風で飛ばされた。西東京市の丸山浩一市長は職員に「被災者のため一刻も早く届けて」と訓示した=写真(同市提供)。

 府中市も十四日、姉妹都市の長野県佐久穂町へ、給水支援のため、給水車二台と職員六人を派遣した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報