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【東京】

台風19号 規制解除、見通し立たず 家屋崩落のあきる野・牛沼地区

秋川沿いで崩落した住宅=16日午前8時50分、あきる野市牛沼で

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 台風19号による秋川の増水の影響で、あきる野市牛沼の川沿いの住宅十三世帯には十六日も市消防による規制線が張られたままで、住民の立ち入りが制限されている。十三軒のうち一軒は十三日未明、濁流に土台が削られ、川に向かって崩落した。市は規制の解除のタイミングに頭を悩ませている。 (布施谷航)

 現場は秋川右岸の集落。被害が広がる恐れがあると判断した秋川消防署は十三日、崩落した一軒を含む川から約五十メートルの範囲内の十三世帯を囲むように赤い規制線を張った。

 十三世帯のうち、親戚の家などへの避難者らを除く八世帯二十六人が、近くの「いきいきセンター」に開設された避難所に避難している。多くは日中、規制線をくぐって帰宅している。牛沼地区に出されていた避難勧告は既に解除され、周辺の住民に日常生活が戻るのを尻目に、規制区域の十三軒の住民は焦りを募らせる。住民の女性は「安全かどうか早く判断してほしい」と疲れた表情で語る。

 秋川消防署は「住民の安全を考えて、緊急避難的に規制した。解除の判断は市に任せている」と話す。一方、市は「建物自体は無事に見えるが、地盤の専門家がいないため判断できない」と慎重な姿勢だ。大出英祐(ひでひろ)総務部長は「護岸の修復が完了すれば、安全なのだが」と話すが、その時期は見通せない。市は現在、民間のアパートなどを借り上げ、一時的に移転してもらうことも検討している。

 今回の台風で、あきる野市では秋川が氾濫したほか、複数箇所で崖崩れがあった。十六日現在、床上浸水が三十八軒、床下浸水が四十三軒を確認。市内では最大で千二百九十五人が避難した。 

赤い規制線が張られたままの一画=同市牛沼で

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