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【東京】

古き良き浅草 流行歌で 劇団にんげん座25〜27日浅草で「六区のあかり」上演

舞台に出演する世志凡太さん(前列左)、春日宏美さん(同右)、青空うれしさん(後列左)と、作・演出の飯田一雄さん(同右)

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 笑いあり、涙ありの芝居公演を毎秋催す「劇団にんげん座」が二十五〜二十七日、雷5656(ゴロゴロ)会館(台東区浅草三)で「六区のあかり」を上演する。今年は流行歌と軽演劇がベース。作・演出の飯田一雄さん(83)=足立区=は、この一年で大病を経験した。「病気が背中を押してくれ、書いた脚本」と語り、今回は古き良き浅草六区をストレートに描き出す内容となった。 (井上幸一)

 懐メロ、コント、お約束のお色気シーン−。雷門前の稽古場をのぞくと、エンタメ感たっぷりの舞台は健在だった。

 第一幕の芝居、時代は昭和。映画館、芝居小屋が並ぶ浅草の繁華街・六区で、歌手を目指して上京したべーやん(空土久さん)、元ダンサーのチコちゃん(滝真奈美さん)は出会い、流しの夫婦コンビに。芸能事務所の社長(安宅忍さん)は六区のにぎわいを取り戻そうと、コミックボーカルショー開催を提案し、芸人たちは大盛り上がり。そんなとき、チコちゃんに異変が…。

 世志凡太さん、青空うれしさんら、浅草の芸能を支えてきた大ベテランも出演する。世志さんは「出演者の個性を、うまくまとめているね」と、飯田さんのリーダーシップをたたえる。

 第二幕は、バラエティーショーで、元松竹歌劇団(SKD)のスター春日宏美さんが特別出演する。歌い、踊る予定の春日さんは、「国際劇場はなくなったが、当時のレビューを思い出し、懐かしんでもらえたら」と意気込む。世志さんとの対談もある。

 飯田さんは今年、死をも覚悟する病気で約四カ月入院した。病状は回復、「稽古を見ていると涙がでてくる」と、現場復帰に感慨も。「芸能が衰退した浅草は、浅草ではない。私の中にある昔の浅草を呼び起こしたい」との信念で本番に臨む。

 二十五日は午後二時、同六時開演。二十六、二十七日は、午前十一時、午後四時開演。前売り四千五百円、当日五千円。全席自由。チケット購入、問い合わせは、劇団にんげん座チケットセンター=電03(3589)8479=へ(平日午前九時〜午後六時)。

稽古で歌唱シーンを演じる出演者ら=いずれも台東区で

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