東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

たたかない育児 どうすれば しつけ名目の体罰問題を考える

家庭での体罰について意見を交わす登壇者=江東区で

写真

 しつけ名目の体罰の問題を考えるシンポジウムが、江東区の豊洲シビックセンターであった。たたかない子育てが普及するフィンランドやスウェーデンの関係者らが登壇し、両国の子育て支援策や、日本の子育てを巡る状況について意見を交わした。 (石原真樹)

 深刻な虐待をした親が「しつけだった」と言うケースが相次ぎ、しつけ名目の体罰を明確に禁じる都の児童虐待防止条例が四月に施行された。来年四月には、同様に禁じる改正児童虐待防止法が施行される。

 シンポジウムでは、スウェーデン出身で企業研修などを行う柚井ウルリカさんは「叱ることは必要だが、どういう言葉を選ぶか見直す必要がある」と説明した。例えば、「バカだ」と叱ると、子どもは「どうせバカだから」となってしまうという。

 フィンランド大使館広報部の堀内都喜子さんは、妊娠期から切れ目なく親子を支える同国の施策「ネウボラ」を紹介した。助産師や保健師など専門家との定期的な面談で、親は子育ての知識を得て、ちょっとした悩みの相談もできる。「予防的支援で虐待の小さなリスクをつぶしていくことが大事」で、最近は指導よりじっくり話を聞く「傾聴」に力を入れているという。

 国連の提言を受け、セーブ・ザ・チルドレンと児童臨床心理学者が開発した養育者支援プログラム「ポジティブ・ディシプリン」日本事務局統括の森郁子さんは「子育ては親が家庭の中だけでやることではない」と指摘し、子育てが大変そうに見えない人も支援する必要性を訴えた。

 シンポジウムには、歌手で女優の土屋アンナさんも保護者代表として登壇した。四人を子育て中の土屋さんは、子どもがウソをついても、たたくのではなく言葉で伝え、自分でやってみせることが必要だと話した。

 シンポジウムは、子育て支援団体「ママリングス」と区などが主催するイベント「こうとう子育てメッセ二〇一九」の一部として十四日に行われた。十一月四日には、江東区総合区民センター(大島四)で子育て関連のイベント、同二十四日には、区男女共同参画推進センター パルシティ(扇橋三)で里親出前講座が開かれる。詳細はホームページhttp://www.koto-kosodate.com

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報