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【東京】

教育紙芝居の歴史たどる すみだ郷土文化資料館で企画展

全国に広まった教育紙芝居について知ることができる展示=墨田区で(区提供)

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 墨田区立「すみだ郷土文化資料館」(向島二)で、子どもの権利条約採択三十周年を記念した企画展「教育紙芝居の出発−今井よね・高橋五山・松永健哉−」を開催している。区内で育まれた日本独自の児童文化財の歴史をひもとく内容。十二月一日まで。 (井上幸一)

 会場では、教育的な紙芝居の製作を始めた一人で、区内在住だった今井よね(一八九七〜一九六八年)の活動を紹介。今井と一緒に教育紙芝居の草創期を支えた高橋五山(一八八八〜一九六五年)、松永健哉(一九〇七〜九六年)の作品なども加え、約七十点を展示している。

 世界で初めて印刷・出版された紙芝居「少年ダビデ」(三三年、今井編・板倉康雄画)からは、大きさや枚数、実演の方法など、教育紙芝居の定型が今井によって確立されたことがうかがえる。

 また、高橋によって「花咲(はなさか)ぢぢい」(三五年)や「三匹の仔(こ)豚」(三六年)など国内外の昔話や童話などをテーマに紙芝居が作られたことや、松永が創設した日本教育紙芝居協会で、国策を題材とする紙芝居が広まっていった流れなども分かる。

 高塚明恵学芸員は「紙芝居は日本で誕生した世界に類を見ないメディア。街頭紙芝居が流行した後、さらに墨田区で教育的に活用され、全国に広がっていった紙芝居文化に触れてもらえれば」と来場を呼びかけている。

 午前九時〜午後五時。一般百円。中学生以下など無料。月曜、第四火曜日休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは、同資料館=電03(5619)7034=へ。 

 

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