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【東京】

台風19号 運動施設、復旧めど立たず 多摩川沿い 壊滅的被害

使えなくなった多摩川グラウンドの野球場=日野市で

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 台風19号による多摩川の増水で、多摩地域の各市が河川敷に設けていた野球場やサッカー場など多くの運動施設が大きな被害を受け、復旧のめどが立たない。原状回復には相当な費用と時間がかかる見通しで、各市は頭を抱える。 (松村裕子)

 石田大橋(国道20号日野バイパス)右岸の河川敷にある日野市の多摩川グラウンド。野球場のピッチャーマウンドが流され、壊れたバックネットが無残な姿をさらし、「使用禁止」のお知らせが掲示されている。市職員は「本年度中の復旧は無理」と話し、市体育協会の担当者は「年間スケジュールが狂って大変困る。もともと野球場は足りないので、使えないのは痛い」と声を落とす。

 多摩地域の河川敷では、少なくとも十二市の運動施設十七カ所(野球場三十九面、サッカー場十三面、テニスコート十九面など)の復旧を見通せない。表層の土がごっそり流出したり、通路の舗装がめくれたりと爪痕は深い。

 サッカー場やテニスコートが壊滅的被害を受けた多摩市の一ノ宮公園。市が見込む復旧費は二億円。阿部裕行市長は「巨大な台風がしょっちゅう来るなら、同じことが起こる」と全面復旧に二の足を踏む。

 宮の下運動公園が使えなくなった羽村市の職員は「本年度予算の予備費では賄えない」と明かす。多くの住宅に浸水被害が出た調布市の職員は「住宅への対応を優先せざるを得ない」と話す。

 狛江市では、河川敷の野球場を会場にしていた市民スポーツ大会の軟式野球ができなくなるなど、各市で大会の中止も相次ぐ。府中市野球連盟の役員は「周辺の市の野球場も使えず、借りることも貸すこともできない」。青梅市の友田レクリエーション広場ソフトボール場は、護岸が削られた影響で外野の部分が消失し、復旧が可能かさえ分からないという。

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