東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

<ひと ゆめ みらい>「ペガーボール」普及に取り組む 青柳直美さん(48)=練馬区

「ペガーボール」の鬼役のポンチョを着た青柳直美さん。参加者は逃げ回る鬼役のポンチョに、4色のボールを投げたり、くっつけたりする

写真

 昨年十一月、練馬区内で開かれたスポーツイベントで、知的障害者らも楽しめるように工夫されたスポーツ「ペガーボール」に出合った。

 「ルールが簡単で、ボールが体にくっつくので分かりやすい。思わず体が自然に動く」。障害者や子どもたちと接してきた経験から、障害の有無や年齢にかかわらず楽しめる可能性があると直感した。一月から日本ペガーボール協会(千代田区)の一員として普及に取り組む。

 ペガーボールは五人程度で一つのチームを作り、二つのチームで競う。相手チームの鬼役一人を追いかけてボールを投げ、体にくっつける。鬼役の人が着るポンチョにはボールが簡単につくようになっている。

 追いかけるチームは入れ替わり、多くのボールをつけたチームが勝ち。ボールは手のひらに載る大きさで、スポンジなどでできていて軟らかい。

 二十代前半まで山口や広島県で過ごした。結婚後に都内へ。二十代になる娘二人が通っていた練馬区の中学校のPTA会長などを務めた。

 二〇一六年にスポーツ行事などを区民に紹介する同区のスポーツ推進委員に。自身は、高校時代は陸上の長距離、子育て中にバレーボールを始めた。「スポーツは嫌いじゃない。ただ、けがにつながることもあるので、無理をしてやりすぎるのは良くない。自分のペースでやるのがいい」と力まずに楽しむタイプ。ペガーボールはこうした考え方にもなじみ「運動が嫌いな子どもにも楽しんでもらい、体を動かすきっかけになれば」と願う。

 老人ホームの運営会社に勤務した後、一七年から知的障害者らが生活する区内の施設で、着替えや食事の介助をしている。「毎日楽しく過ごしてほしい」という思いから、ペガーボールを体験してもらうことも。「障害者の中には思いをうまく表現できない人もいると思うけれど、ボールを手渡すと、『やってみたい』『嫌じゃない』という気持ちが伝わってきます」

 二十二日に区内で開いたペガーボール体験会には、知的障害のある小学生や保護者らが参加した。ダウン症の長男(10)と体験した母親は「息子はふだんあまり運動しないけれど、ボールを投げるという目標があるためか、楽しそうに走っていた。私も夢中になった」。そんな参加者の声に「子どもたちに自由に楽しく、のびのびと遊んでもらえたら」と目を細めた。 (松尾博史)

<日本ペガーボール協会> ポンチョ1着とボール48個の用具セットを販売している(税別6万円)。11月17日午前10〜11時半、練馬区光が丘区民センターで体験会を開く。対象は区内の小中学生。無料(11月1〜15日に申し込み受け付け)。問い合わせは、同協会=電03(5577)7895=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報