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【東京】

まひあっても皇居一周 脳梗塞の後遺症など 歩行指導受けリレー挑戦

柳沢さん(左から2人目)のサポートのもと、皇居一周をたすきをつないで歩いた(左から)中寺さんと能登さん、川口さん。最後はそろってゴールした=いずれも千代田区で

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 脳梗塞の後遺症などで体にまひのある男女三人が三十日、歩いてリレーし、千代田区の皇居を一周した。約五キロのコースが設けられ約二時間で完歩した。参加者からは「今度は一人で一周したい」と、前向きな声が飛び出した。 (梅野光春)

 挑戦したのは、脳梗塞で左半身まひの中寺朱美さん(66)=西東京市=と、パーキンソン病で左足が上がりにくい症状などがある川口道子さん(70)=世田谷区、脳出血で左半身まひの能登信行さん(59)=練馬区。

 二〇〇〇年シドニー五輪競歩に出場した柳沢哲(さとし)さん(48)や、柳沢さんが所属し、化粧品や健康食品の製造販売を手掛ける「協和」(新宿区)、国際統合リハビリテーション協会(渋谷区)が、目標を持ってトレーニングに取り組んでもらおうと実施した。

 好天に恵まれ、中寺さんが皇居の桜田門前からまず一・四キロ歩いた。普段は手放さないつえを一時は随行スタッフに預ける好調ぶり。川口さんが気象庁前で赤いたすきを受け取り、三宅坂まで二・五キロを進んだ。アンカー能登さんが一・一キロを歩いて桜田門前へ。最後は三人そろってゴール手前から歩き、フィニッシュした。

 まひがあると、リハビリを終えて退院後、歩く機会が減る人もいる。〇七年に倒れ、後遺症に悩む能登さんも「以前は十分で歩けた距離に一時間かかるようになり、電動車いすに頼るようになった」と振り返る。だが八月にトレーニングを始め今回の挑戦につなげた。来年は長女が挙式予定。「バージンロードを並んで歩くくらいになりたい」とはにかむ。

 中寺さんは「つえなしで長く歩けて自信が付いた。次は一人で一周してみたい」と笑顔。最も長い距離を歩いた川口さんも「達成感がある」と喜んだ。

 三人は、柳沢さんや、柳沢さんが指導するウォーキング療法士に歩行指導を受けている。柳沢さんは「これからも、トレーニングの結果を自分たちで証明し、実感できる場を設けたい」と手応えを感じていた。

柳沢哲さん

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