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【東京】

同窓生、地域職人 力合わせ校章復活 荒川区立第二峡田小 創立100周年記念

校章の復活プロジェクトに携わった金田博さん(後列右端)ら関係者=荒川区で

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 荒川区立第二峡田(はけた)小学校(荒川二)が九月に創立百周年を迎えたのを記念し、同窓生や地域の伝統工芸職人らが力を合わせ、体育館の演台に五十年ほど前からはめこまれていた校章を修復した。二日に同校で行われる記念式典で、児童らに披露する。 (天田優里)

 体育館の演台で光る、金箔(きんぱく)が施されたピカピカの校章。江戸東京野菜「三河島菜」があしらわれたデザインで、直径は約二十七センチ、厚さは約二・五センチ。児童を長きにわたり見守ってきたが、創立百周年を機に美しくよみがえった。

 同校は一九一九(大正八)年九月十三日に創立。百周年に当たり、卒業生や地域住民らでつくる記念事業実行委員会やPTAらが企画を考えてきた。その一環で、体育館の演台をPTAが新調することが決まったが、取り付けられていた校章は部分的に欠けてすり減ったまま。新たに作り直すことが検討されたが、高額の費用がかかるため断念した。

 何とか別の方法で校章をきれいにできないか−。七月、区文化財保護推進委員で実行委メンバーの金田博さん(71)は人脈を使い、区内の伝統工芸職人に、廉価で済む今ある校章の修復を依頼。指物師の根本一徳さん(67)と額縁職人吉田一司(ひとし)さん(62)が引き受けた。

 根本さんは演台から校章を取り外し、傷んだ部分を直して、いびつだった形を整えて磨き上げた。吉田さんの弟子の若手職人、栗原大地さん(32)が手作業で校章に金箔を施し、十月中に完成させた。

 十月三十日に、修復された校章が新しい演台に取り付けられた。金田さんは「校章を通じて、子どもたちに地元の伝統技術や歴史を感じてもらえたらうれしい」と笑う。勝山典昭校長(62)は「校章は創立当初からの思いをつなぐシンボル。これからも子どもたちを見守ってほしい」と話している。

 

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