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【東京】

視覚障害者の交通安全を 豊島区 昨年の事故受け対策教室

遠隔操作で信号機の音を鳴らせるシグナルエイド

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 豊島区の横断歩道で昨年十二月、視覚障害者の男性が車にひかれて死亡した事故を受け、区は、視覚障害者を対象にした交通安全の啓発や、横断者が手に持って音響式信号機に向けてボタンを押すと青信号の誘導音が出る「シグナルエイド」の普及に力を入れている。 (中村真暁)

 区と区内の三警察署(巣鴨、池袋、目白署)が九月に開いた視覚障害者対象の交通安全教室。付添人を含む三十人の参加者は、警視庁の担当者による最新式の信号機などの話を聞き、配布された反射材を白杖(はくじょう)などに取り付けた。

 区の担当者は「視覚障害者向けの教室は一月以来、二回目。事故のショックが大きく、啓発していきたい」と説明。参加した弱視の男性(52)は「視覚障害者に分かりづらい反射材の有効性なども分かった」と納得していた。

 「シグナルエイド」についても区は二月から購入費の助成額を増やし、住民税課税世帯の場合で自己負担分をこれまでの約五千二百円から約三百六十円に減額。区内の全対象者三百三十一人に案内文も郵送した。結果、事故前八年間の十四個に対し、八月現在で新たに二十七個増えた。今後も年一、二回ほど案内文を郵送するという。

 区盲人福祉協会の武井悦子会長は区の取り組みを歓迎しつつ、購入した人が一部に限られることに「案内文が来ても、使い方や対応する信号機がどれなのか分からない人がいる。丁寧な説明や工夫した啓発が求められる」と話している。

 警視庁によると、都内では近隣住民への配慮などから、夜間や早朝に誘導音を消す信号機が大半。事故現場には当時、音響式信号機が設置されていたが、事故があった日の未明は誘導音がならない設定だった。改善すべき点や課題があるといえそうだ。

交通安全教室で最新式の信号機などについての話を聞く視覚障害者ら=いずれも豊島区で

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