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【東京】

ベジタリアン 優しい浅草に 地元料飲組合 初の対応メニュー展示会

ベジタリアン向けの料理を撮影する各店の調理担当者ら=いずれも台東区で

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 浅草(台東区)の飲食店でつくる「浅草料理飲食業組合」(染谷孝雄組合長)は先月、欧米や豪州、台湾からの観光客に多いベジタリアン(菜食主義者)に対応したメニューの展示会を初めて開いた。各店の調理担当者らが、使用する食材や開発の工夫などを開示して、お互いの情報を共有。誰でも食を楽しめる観光地に浅草をしていこうとの気概を示した。 (井上幸一)

 浅草文化観光センター(雷門二)で催された会では、店でベジタリアンに提供している料理(一部は予約が必要)の実物が二十食近く並んだ。食品や飲料メーカーの担当者も自社の製品をPR。エスビー食品(中央区)は動物性原材料を使っていないカレールーなどを、筑波乳業(茨城県)は乳の代替となるアーモンドミルクを宣伝した。

 それぞれの店の説明の時間では、ロシア料理の「ストロバヤ」は、「ボルシチ」に牛肉ではなく野菜のだしを使っていることや、大豆ミートの「ビーフストロガノフ」を紹介。ドジョウ料理の老舗「どぜう飯田屋」は、ヤマトイモとのりを素揚げし、タレで焼いた「かば焼き」をご飯に載せた「ベジタリアンうな重」を示した。

 また、そば店の「満留賀」は、「そば(の麺)は、そば粉と小麦粉だけで、動物性のものは入っていないが、つゆはかつお節を使わないと、どうしてもうまくいかない」と、開発に「壁」が存在したことを披露。試行錯誤の末、「江戸時代の調理法からヒントを得て、大根おろしの汁を使っている」と明かした。

 会には、訪日外国人のアレルギー問題を研究している日本大商学部・岩田貴子教授のゼミ生も参加。二年生石田倫之(ともゆき)さん(21)は、浅草の飲食店の取り組みに「料理の見た目、クオリティーが優れていて、想像していた以上に、外国人観光客に対応しようとしている」と感想を述べた。

 染谷組合長は「浅草は昔から優しい街。外国人観光客のニーズに応え、浅草のおもてなしを半歩でも、一歩でも前進させたい。お客さまに、しっかり情報発信をしていく」と話していた。 

ベジタリアン向けのカレールーを説明するエスビー食品の担当者

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