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【東京】

近衛家ゆかりの茶杓全31点 杉並の郷土博物館 後西天皇、千利休…家熈の収集品、植物画も

千利休作の茶杓。筒や袋も一緒に展示されている=いずれも杉並区立郷土博物館で

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 江戸期の公家で、茶や書、華道に秀でた近衛家熈(いえひろ)(一六六七〜一七三六年)が収集した茶杓(ちゃしゃく)が、杉並区立郷土博物館(大宮一)で展示されている。家熈が愛用した「近衛家熈遺愛茶杓箪笥(だんす)」には、後西(ごさい)天皇のほか、戦国・安土桃山時代の茶人千利休や古田織部、武野紹鴎(じょうおう)らが作ったとされる茶杓三十一点が収められており、その全三十一点が紹介されている。 (松尾博史)

 家熈は、近衛文麿元首相らが出た近衛家の第二十一代当主。文麿の旧宅「荻外(てきがい)荘」が区内にある縁で、近衛家の資料を管理する「陽明文庫」(京都市)の所蔵品が展示されることになった。

 茶杓は、竹や桑の木を用いており、本人が作る場合もあれば、命を受けた職人が手掛けることもあったらしい。入れ物の筒や箱、袋を添えたものもある。「茶杓によって先端部分の形や、曲がり具合が異なるのが見どころの一つ」と担当学芸員の大嶋小芳(こよし)さん(26)。

 「近衛家熈遺愛茶杓箪笥」(幅二十七センチ、奥行き・高さ三十センチ)も展示されている。また、家熈が描いた植物画などもあり、大嶋さんは「お茶だけでなく、家熈の書画の才能も感じてもらえたら」と話す。

 特別展は十二月一日まで。観覧料百円(中学生以下は無料)。休館日は毎週月曜と二十一日。二十三日午後二時から、学習院女子大の今橋理子教授が家熈の植物画をテーマに講演する(当日先着六十人)。問い合わせは、杉並区立郷土博物館=電03(3317)0841=へ。

近衛家熈の植物画の巻物(下)も紹介している

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