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【東京】

「隅田川 氾濫の恐れあった」 台風19号

10月13日午後1時ごろの北区の岩淵水門付近。荒川の水が隅田川に流入するのを防ぐため、水門が閉鎖された(国土交通省荒川下流河川事務所提供)

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 先月の台風19号の大雨で荒川上流からの水が増水し、荒川と隅田川に水を分けて流す岩淵水門(北区志茂五)を閉鎖したが、そうしなければ隅田川が氾濫した恐れがあったことが、国土交通省の荒川下流河川事務所が作成した資料で分かった。 (大沢令)

 同事務所によると、台風が上陸した十二日、午後八時五十分ごろに荒川の水位観測所の水位は四メートルに達した。荒川から大量の水が流入して隅田川が氾濫するのを防ぐため、通常は開けている水門を同九時十七分に閉鎖した。閉鎖は、二〇〇七年九月の台風9号以来十二年ぶりだった。

 閉めなければ、隅田川が氾濫した恐れがあったデータを示す資料は、台風19号による荒川下流管内の出水状況をまとめた「出水速報」(第三報)。閉めた後、十月十三日午前九時五十分時点で、観測所の最高水位が避難判断水位(六・五〇メートル)を上回る七・一七メートルまで上昇していた。これは、隅田川の堤防の高さを二十七センチ超過している。隅田川と荒川の水の高さの差は五・五五メートルに達していた。

 同事務所は「岩淵水門を閉鎖していなければ、隅田川の堤防を越水し、氾濫した恐れがある」としている。水門の閉鎖は、水位が低下した十五日午前五時二十分まで続いた。

 一方、観測所の最高水位七・一七メートルという数字は、荒川の氾濫危険水位(七・七〇メートル)には達していない。それでも、一九四七年のカスリーン台風(八・六〇メートル)、五八年の狩野川台風(七・四八メートル)に次いで戦後三番目に高い水位だった。 

荒川下流河川事務所が作成した岩淵水門付近の地図

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