東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

障害者と芸術家コラボ 八王子にアートショップ開店

障害者が描いた絵(下)と、アーティストが手掛けたイラスト(上)。「コラボした製品開発を」と話す和田さん

写真

 障害者の創作意欲にアーティストの感性を融合させた製品を販売するアートショップ「ちいさなたね」が今秋、八王子市八日町にオープンした。プロに協力してもらってデザイン性の高い製品を作り、収益を増やして施設利用者の給料を上げようという障害者就労施設を運営するNPO法人「しあわせのたね」の試み。施設長の和田紀子さん(69)は「商品の付加価値を高め、障害者が活躍できる社会を目指したい」と抱負を語る。 (布施谷航)

 「しあわせのたね」が五年ほど前から運営する知的、精神障害者の就労継続支援事業所「ファーストステップ」では、毛糸の帽子や麻のバッグ、小さな縫いぐるみなどを作り、売り上げの一部を利用者に支払っている。だが、イベントや路上で売っても、一個二百〜三百円程度で、原価割れも珍しくないのが実情だ。

 「障害者が自立して生活するためにも、市販の流通品に負けない製品を並べたい」。和田さんはそんな思いから、市内で芸術文化の発信事業を展開するNPO法人「AKITEN」に協力を打診した。

 そうしてオープンした「ちいさなたね」には、AKITENから紹介されたアーティストYORIKOさんが利用者の絵をもとにデザインした柄の手ぬぐいやクリアファイル、グラスマグ、ポーチなどが並ぶ。壁紙も同じ柄を使っている。

 「芸術家に支援してもらって、魅力的な製品ができた」と和田さん。グラスマグは千五百円、ポーチは千二百円と、これまでにない「強気の価格」を設定した。今後は市在住のアーティストとコラボしたクッションも計画する。

 店では月に一回、専門家を交え、ひきこもりやうつ病など精神的な悩みの無料相談会も開く。次回は十一日午後一時から。申し込みは和田さん=電090(1692)8083=へ。

壁紙が印象的な「ちいさなたね」の店内=いずれも八王子市八日町で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報