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【東京】

台風19号1カ月 被災地 励ます瓦 子どもら絵やメッセージ

児童らが「応援しています」「元気だしてネ!」などメッセージを書いた「アシスト瓦」

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 東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号は12日、上陸から1カ月がたち、被災地への草の根の支援が広がっている。江東区民有志らの会は、屋根瓦が飛ぶなどの被害に遭った千葉県南房総市の被災地に、瓦の代わりとなる「アシスト瓦」を送る活動に取り組んでおり、区内の子どもたちは被災者を励まそうと、この瓦に絵やメッセージを書いている。 (岩岡千景)

 「お願いすれば(台風が再来せず)晴れるから」

 同区立数矢(かずや)小学校の校庭で十日、油性ペンを使ってアシスト瓦に虹を描いた小学二年の男児はこう話した。

 同市は九月九日の台風15号で多くの家屋が損壊。そこへ台風19号が上陸し、屋根を応急的に覆っていたブルーシートが吹き飛ばされるなどした。

 屋根瓦の修復はそれぞれの家などで数カ月から数年かかるとみられる。瓦の代替品として、段ボールを三十センチ四方に切り、防水シートで包んだ「アシスト瓦」が必要とされている。

 これを知った区内の建設業・藤井達也さん(53)ら有志八人は地域の仲間に呼び掛けて会を結成。区内の薬局や食料品店などから段ボールを集めてアシスト瓦を製作。現地の人から「子どもたちのメッセージがあると励まされる」と聞いて、親子木工教室が開かれる同小に依頼し、書いてもらうことにした。同小も毎年、五年生が同市に臨海学校に訪れており快諾した。

 十日は同小校庭に児童や保護者ら約百五十人が集合。木工教室の合間にアシスト瓦に絵や言葉を書いた。小学四年女児の父親、市村健太さん(36)=同区木場=は、福島県いわき市で東日本大震災を経験したといい「被災した時、見知らぬ人のネットなどでの応援が励みになった。こういう気持ちのこもったひと言はうれしい」と言い「雨ニモマケズ風ニモマケズ」と書いた。

 この日、作られた「メッセージ瓦」は八十枚。会は区内の他の小学校や団体などにも絵や言葉を書いてもらい、二十三日に南房総市の被災地に二千枚以上を届けるという。

 同市の台風による家屋の被害は十一月五日の時点で全壊六十七件、大規模を含む半壊五百十七件。一部損壊などを含めた罹災(りさい)証明書の発行は六千件を超える。

復興への思いを込めて、イラストやメッセージを書く児童ら=江東区の数矢小で

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