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【東京】

再び輝く、旧安田邸 文京で報告会 耐震補強終え一般公開

耐震補強工事が終わり、一般公開が再開された旧安田楠雄邸庭園=いずれも文京区で

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 都指定名勝で、耐震補強工事のため非公開となっていた邸宅と庭園「旧安田楠雄邸庭園」(文京区千駄木五)の一般公開が再開された。工事に関する報告会が十三日に建物内であり、担当者が補強箇所や作業内容について観光客らに説明した。 (天田優里)

 旧安田楠雄邸庭園は、「豊島園」(練馬区)の創始者で実業家の藤田好三郎により一九一九(大正八)年に建てられ、旧安田財閥の創始者安田善次郎の女婿善四郎が買い取った。九五年に当時、安田家の当主だった楠雄さんが亡くなると、遺族が公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈。九八年に都の名勝に指定され、二〇〇七年から一般公開していた。補強工事は昨年九月から今年十月まで行われた。

 十三日には、工事に携わった協同組合「伝統技法研究会」理事で一級建築士の角野茂勝さん(68)=さいたま市=らが、観光客らに工事内容などを説明した。震度6強〜7の地震を想定し、邸宅の倒壊を防ぐため、壁を解体して耐久性の高い「耐力壁」に替え、屋根裏に梁(はり)などの補強材を使ったという。日本ナショナルトラストによると、工事費などで約九千万円が必要となったが、都の補助金や寄付などで賄った。

 角野さんは「旧安田邸の趣を損なわないよう気を付けた。もともとあった部材を再利用した箇所もある」と振り返った。説明会には地域の人たちや観光客ら約三十人が参加した。

 一般公開は水、土曜日の午前十時半〜午後四時(入館は午後三時まで)。入館料は大人五百円、中高生二百円、小学生以下(保護者同伴)無料。問い合わせは、日本ナショナルトラスト=電03(6380)8511=へ。

耐震補強工事の様子(公財日本ナショナルトラスト提供)

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