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【東京】

千代田区長「為書き」問題 公私混同 過去の選挙でも

 千代田区の石川雅己区長が今春の区議選の際、候補者の当選を願う「為書き」を勤務中の区職員に書かせていた問題で、以前の選挙でも同じ職員に為書きを書かせていたことが、区の調査で分かった。石川区長は、二十一日に開会する区議会定例会で経緯を説明する方針。 (梅野光春)

 区によると、石川区長は区のヒアリングに対し、「過去の選挙でも数回、作成を依頼した記憶がある」と答えた。為書きを書いた区職員も「区長の指示に基づく通常業務と考えていた」と、過去の選挙を含めて複数回、依頼されて書いたことを認めた。

 四年前の区議選や二年前の都議選などでも、職員に為書きを書かせたことがあったとみられる。ただし、「区長が直接、口頭で職員に頼んだため記録がなく、具体的な件数は分からない」(区の担当者)。

 また、ヒアリングを踏まえて、今春の区議選で石川区長が候補者に贈った為書きの枚数を「七枚」から「九枚」に修正した。依頼は、二月下旬に八枚、四月上旬に一枚。

 石川区長は二〇〇一年二月に初当選し、現在五期目。為書きを書いた職員は〇一年五月から区役所に勤め、区長名で出す表彰状などを書く担当をしている。区の担当者は「長いつきあいの中で、互いに顔の見える関係になり、直接、依頼するようになったとみられる。今後は、区長の指示は担当課の上司を通すよう、再発防止を徹底したい」と話している。

 「祈 必勝」などと墨筆で大書するものが為書き。区長が政治活動として候補者に贈るのは問題ない。だが、区職員に勤務時間中に書かせることは公私混同となり、不適切となる。先月十七日の区議会決算特別委員会で指摘を受けた石川区長は「大いに反省している」と陳謝し、区が先月下旬から石川区長らにヒアリングをしていた。

 

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