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【東京】

渋谷・松濤中の記憶 変容する街 15回生・佐藤豊さんら写真集に

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 昭和20〜30年代の渋谷区松濤(しょうとう)中学校の活動を伝える写真集が、創立70周年記念式典がある23日に刊行される。今のスクランブル交差点をボンネット型バスが走る様子など、渋谷の変容を伝える写真も掲載。編集したのは15回生で、渋谷の歴史に詳しい写真家の佐藤豊さん(68)=写真=ら。「学校と街の記憶を後世に」と願っている。 (梅野光春)

 一九四九(昭和二十四)年に開校した松濤中の敷地は、旧佐賀藩・鍋島家の茶園を宅地化した一角。「最初二年間は校舎が建設中で、近くの小学校に間借りして授業や運動会を開いた。三年生になり、生徒も手伝って新校舎に引っ越した」と一回生の写真家東松(とうまつ)友一さん(83)=渋谷区=は振り返る。

 写真集「松濤中学校誕生の記憶」には、丸刈りの中学生が炭俵(すみだわら)の中を抜け出す障害物競走の写真などが収められている。わら半紙に刷られた開校直後の校内新聞や、五周年記念誌などの資料も収録。そこには、公費の他にPTAなどが寄付金を集めて校舎を建てたことや、開校当初に持ち上がった小学校と高校の併設構想などが記されている。

 同校周辺は現在、高級住宅地として知られ、東へ約一キロで渋谷駅。駅に至るまでに、若者らでにぎわうセンター街やスクランブル交差点がある。写真集では、かつての街並みも伝えようと、まだ瓦屋根がのぞくハチ公前周辺(四九年)や、今は国道246号が通る駅南口付近に商店が密集する風景も掲載した。

 佐藤さんは、自身で集めた写真や資料を中心に構成。ぼろぼろになったわら半紙の校内新聞の修復を含め、二年がかりで完成させた。印刷代は同窓会が負担した。「同窓生だけでなく、若い世代も含め多くの人に見てほしい」と語る。

 A4判、七十二ページ。千五百円で頒布する。問い合わせは東松さん=電090(8010)7411=へ。

1949年の運動会の様子。右上の写真は障害物競走

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渋谷駅ハチ公前広場付近。ボンネット型のバスが走っている(いずれも「松濤中学校誕生の記憶」より)

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