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【東京】

映画「カツベン!」の前に本物を 活弁士の麻生八咫さん、子八咫さんが浅草で催し

雷門の前で、ポスターを手に活弁祭りへの来場を呼びかける麻生八咫さん(右)と子八咫さん=台東区で

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 せりふや情景を語り、サイレント映画に生命を吹き込む話芸「活弁」。周防(すお)正行監督の映画「カツベン!」の公開を来月に控え、活弁士の麻生八咫(やた)さん(67)、長女で弟子の子八咫さん(34)による「浅草活弁祭り2019」が二十八、二十九日、台東区の浅草木馬亭(浅草二)で開かれる。二人は「映画の前に、本物の活弁を」と来場を呼びかける。 (井上幸一)

 全て演目が異なる五回の公演を二日間で行う。初日は山田武彦さん(ピアノ)、二日目(最終公演を除く)は後藤幸浩さん(薩摩琵琶(さつまびわ))、女性三人の詩吟伴奏ユニット「わかな」(箏、バイオリン、フルート)が楽士として音楽で彩りを加える。

 主な演目では、子八咫さんが初日にフランスの怪盗映画「ジゴマ」(一九一一年)を語る。犯罪を誘発するとして当時上映禁止にもなった作品で、列車から飛び降りるなど刺激的なシーンが続く。二日目の「ゆめまち観音」(二〇〇八年)は、子八咫さんの活弁を前提に撮られたカラーのジオラマ作品で、先の東京五輪がモチーフになっている。

 八咫さんは、二日目に「坂本龍馬」(一九二八年、阪東妻三郎主演)を弁じる。「この作品を見て、活弁士になろうと思った。初心に帰る作品」と八咫さん。詩吟家の鈴木吟亮さんが龍馬の言葉を朗々とうなる。

 二人は、映画「カツベン!」の試写会の際、周防監督と対談。映画で描かれた約百年前、サイレント映画全盛の時代に活弁士は花形だったが、現在は声優などとの兼業も含め十人ほどとされる。

 「若い人は『活弁』という言葉すら知らないが、映画の公開で活弁はメジャーになる」と子八咫さんは期待。「その前に、かつて本場だった浅草で生の活弁に触れてほしい。気軽にふらっと入って」とアピールする。

 二十八日は、午後三時、午後六時開演の二回。二十九日は午前十一時、午後二時、午後六時の三回。各回とも前売り二千五百円、当日三千円。チケット購入は、カンフェティ=電(0120)240540=へ。詳しいプログラムは、公式サイト「麻生八咫・子八咫本舗」で確認を。問い合わせは、あそう活弁=電048(922)5078=へ。

 

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