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【東京】

いじめ、貧困…子どもたち生きづらく 「再出発できる地域に」

生きづらさを抱えた少年たちの受け入れについて話し合う円卓会議=西東京市で

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 家庭環境などに問題があり生きづらさを抱えた子どもたちを地域でどう受け入れ、再出発を支えていくか−。そんなテーマの「まちづくり円卓会議」が西東京市内で十一月三十日、開かれた。児童委員や社会福祉士、福祉施設の代表や教員らがそれぞれの立場から意見を述べた。

 二〇一二年度から始まった円卓会議は、地域の課題をさまざまな分野で活躍する人たちが話し合う西東京市社会福祉協議会の取り組み。同協議会の青木美佐子さん(49)が多摩少年院を研修で訪れ、「生きづらさの背景には、いじめや貧困の問題があると聞いた。再出発ができる地域にしたい」とテーマに取り上げた。

 不登校や家庭に居場所のない子どもたちには、地域のフードバンクや子ども食堂に誘い、孤立させない取り組みのアイデアも飛び交った。

 西東京市などでデイケアサービス「おとなりさん。」を運営している馬渕将成(まぶちまさなり)さん(37)は、少年院出所者などを積極的に雇用している。「再発防止のために必要なのは仕事。一つの企業で全員をタイムリーに雇うことはできず、もっと受け入れ企業が増えないと…」と問題提起した。馬渕さんは、両親から虐待を受けたが祖父母に守られたという子どもも多く、「お年寄りには優しくできる。高齢者との関わり合いで傷が癒えた子もいる」と話した。

 会議を聞いていた障害者支援をするNPO法人理事長の田辺広子さん(63)は、「障害者支援の現場が、心の優しい少年たちの再生の居場所になるかもしれない。良いヒントをもらいました」と話した。 (木原育子)

 

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