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【東京】

電子楽器の100年を振り返る 上野の国立科学博物館 15日まで企画展

楽器「テルミン」が飾られている会場で、レフ・テルミン博士の功績を語る北口二朗主任調査員=いずれも台東区で

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 世界初の電子楽器とされる「テルミン」の発明から来年で百年−。台東区の国立科学博物館(上野公園)で三日、企画展「電子楽器100年展」が始まった。電子楽器、電子音楽を科学、芸術の視点から多角的に体験できる。十五日まで。 (井上幸一)

 企画展示「電子楽器の偉人たち」では、テルミンを発明したロシア生まれのレフ・テルミン博士(一八九六〜一九九三年)、作曲家でシンセサイザー奏者の冨田勲さん(一九三二〜二〇一六年)、ローランド創業者の梯(かけはし)郁太郎さん(一九三〇〜二〇一七年)の功績を紹介。テルミンの実物や、冨田さんのアルバムが米グラミー賞にノミネートされた際の証書、冨田さん自筆の楽譜、梯さんが手掛けた電子楽器の数々が展示されている。

 担当する同館産業技術史資料情報センターの北口二朗主任調査員は「テルミン博士は、楽器のテルミンで有名だが、レオナルド・ダビンチと一緒でいろいろ発明している。テレビの開発にも関わっており、収容所で発明した盗聴器がスターリンの心を打った」など、展示にちなむエピソードを披露。「三人が音楽文化にどのように貢献したかを知ってもらえれば」とPRする。

冨田勲さんのシンセサイザー作品を、音、映像、光で体感できる中央ホール

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 吹き抜けの一階中央ホールでは八日まで、音、映像、光の演出で、冨田さんのシンセサイザーの作品を体感できる。キーボードを弾くと、歌詞が歌声で出てくるボーカロイドなど、多様な電子楽器も楽しめる。

 講堂では土、日曜日にテルミンや、シンセサイザーの元祖といわれるオンド・マルトノなどのセミナーを開催。十四日に手塚プロダクションと冨田さんが連携して制作したアニメ「オサムとムサシ」を上映するなど、多彩な企画が用意されている。六日午後六時半からは、近くの東京芸大で電子楽器のコンサートが催される。いずれも、事前申し込みが必要(先着順)。

 午前九時〜午後五時(金、土曜は午後八時)。常設展示入館料(一般・大学生六百三十円、高校生以下・六十五歳以上無料)で観覧できる。九日は休館。申し込み、詳細は、「電子楽器100年展」のホームページで。問い合わせは、ハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

梯郁太郎さんが手掛けた電子楽器の数々

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