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【東京】

子どもに未来 絵本届け20周年 新宿の公益社団法人SVA 渋谷で記念の催し

タイトルに各国語の翻訳シールを貼った絵本。「せかいでいちばんつよい国」(光村教育図書、ビルマ語)(上)、「ふたごのまるまるちゃん」(教育画劇、クメール語)(左)、「ボールのまじゅつしウイリー」(評論社、カレン語)(右)=SVA提供

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 一九九九年からアジアの子どもに絵本を届ける運動をしている公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」(新宿区)が三日、運動二十周年を記念したイベントを聖心女子大学(渋谷区)で開いた。紛争や貧困で子どもの本が足りない地域に届けられた日本の絵本は三十一万冊以上。スタッフらは「本は子どもたちに生きる目標を与えてきた」と苦労や成果を報告した。 (杉谷剛)

 会は一九八一年設立。カンボジア難民キャンプの支援を皮切りに、ラオス、ミャンマーなど六カ国に事務所を持ち、図書館や学校建設、奨学金などの教育支援、スラム住民や少数民族支援も行っている。

 絵本には、各国語の翻訳シールを貼って現地の学校や図書館に届ける。インターネットで代金を払って申し込むと、絵本と翻訳シールが届く。シールを各ページに貼り、名前を書いて同会に返送すると、各国に届けられる。これまで延べ約二十五万人が参加した。

 記念イベントには支援者ら約五十人とスタッフらが参加し、同会の活動報告の後、絵本作家で外国の絵本翻訳者のなかがわちひろさんと同会専門アドバイザーの鎌倉幸子さんが対談した。自身も運動に参加したなかがわさんは「どんな国の子どもでも、絵本を読んでまず笑ってほしい。笑いは心のバネだから。いろんな笑いを生む絵本をつくっていきたい」と話した。

 鎌倉さんは「子どもは生まれる場所を選べないけど、本を手にする権利は等しく持ってもらいたいという思いでやってきた。子どもが本を開くことは、未来を拓(ひら)くことです」と語った。

対談する鎌倉幸子さんとなかがわちひろさん=渋谷区で

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