東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

「今だけ、金だけ、自分だけ」世相反映 日野の劇団「ひの」 7日からミステリー劇 

公演に向けけいこをする団員たち=日野市で

写真

 四十五年以上の歴史を持つ老舗のアマチュア劇団「ひの」(日野市)は七日から、同市日野のけいこ場でミステリータッチの「夜の来訪者」を上演する。毎年この時期に社会派劇を演じている。今年は、昨今の「今だけ、金だけ、自分だけ」の世相を映した名作を選択した。演出で会社員の佐藤利勝代表(63)=日野市=は「一家を見て自分のありようを考えてみてほしい」と話す。 (松村裕子)

 物語は、実業家の娘の婚約を祝う一家の夕食の場面から始まる。食事後、警察官を名乗る男が現れ、貧しく若い女性が自殺したと告げる。一家四人と婚約者の五人は、いずれも女性とかかわりがあり、自殺につながる原因をつくった過去が暴かれていくが、責任回避するなど全員が利己主義的な言動をさらけ出す。

 英国の原作を、日本の戦後に設定替えした作品で、劇団「ひの」としては初挑戦となる。登場人物は七人。舞台は一家の居間だけで大きな動きはなく、言葉で微妙な感情を表さねばならず、佐藤代表は「難しい作品だが、やってみたかった。できるメンバーがそろった」と言う。

 演じるのは、二十〜七十代の団員。娘役の八王子市の団体職員清水恵さん(43)は「なんてバカなんだろうと思う振る舞いに、何かを感じてもらえれば」と話す。佐藤代表は「最後に、どんでん返しがあるのでお楽しみに」と含みを持たせた。

 上演は十五日までの計六回。前売り券は千八百円(当日二千円)、学生千円(同千二百円)。申し込み、問い合わせは、劇団「ひの」=電042(584)3436=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報