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【東京】

戦争体験の記憶 後世に伝える催し 浅草公会堂であすまで

シベリアで抑留された体験を話す西倉さん=いずれも台東区で

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 首都圏在住などの戦争体験者三十人以上が自身の記憶を後世に伝えるイベント「戦場体験者と出会える茶話会」が六日、台東区の浅草公会堂(浅草一)で始まり、若い世代から高齢者まで多くの人が会場に訪れている。八日まで。 (天田優里)

 茶話会には、都内や埼玉、神奈川県などから、中国やフィリピンなどの戦場を知る平均年齢九十歳超の体験者が参加。旧軍兵士の証言を残す活動をしている「戦場体験放映保存の会」(北区)が主催で、今回で十三回目となる。

 初日の六日は、体験者五人ほどがブースに分かれ、戦争当時の状況などを話した。終戦後、シベリアで三年間抑留された相模原市の西倉勝さん(94)は「敗戦地からシベリアに向かう二百キロを歩き通した。のどが渇いても水が飲めず、夜は土手で草枕した」と苦労を吐露。到着後は、氷点下二五〜四〇度の中で、穴掘り作業などに従事させられたという。西倉さんは「仲間同士、『生きて帰ろう、死んでたまるか』が合言葉だった」と歯を食いしばって耐え抜いたと明かした。

 茶話会の会場では、亡くなった体験者から託された手記や軍装品など計約三十五点を展示している。

 保存の会の事務局長中田順子さん(44)は「生の戦争体験を直接聞いて、戦争の理不尽さやつらさを実感してほしい」と来場を呼び掛けている。

 茶話会は各日、午前十時半、午後一時、午後二時四十分から実施予定。

戦争体験者の手記などが展示されている会場

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