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【東京】

サッカー続ける母子家庭の児童支援 竹内悌三賞に小出陽瑛(はるあき)君(足立区)

今年の竹内悌三賞に決まった小出陽瑛君。左は母恵さん。右端は石井幹子さん、左端は川淵三郎・同賞審査委員長=文京区で(石井幹子デザイン事務所提供)

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 戦禍に散ったオリンピアンの父をしのび世界的な照明デザイナー、石井幹子(もとこ)さん(81)が、母子家庭でサッカーを続ける小学生を対象に創設した竹内悌三賞の今年の受賞者に足立区の小出陽瑛(はるあき)君(10)=同区立島根小学校五年=が決まった。 (加藤行平)

 小出君の作文は「サッカーと出会えたぼく」。作文には、一年前に地元のサッカーチームに入り、週末は朝から日没まで練習に励み、今年九月の試合でボレーシュートを決めたことや現在、無回転シュートに取り組んでいること−などをつづった。小出君は「最近、サッカーチームにはいろんな国の選手が集まっています。サッカーを通じ、国を越えて平和を考えていきたいです」と話している。

 同賞はベルリン五輪(一九三六年)のサッカー日本代表で主将、竹内悌三さんの長女、石井幹子さんが、自らも母子家庭で育った体験から「サッカーをあきらめてほしくない」と二〇一五年に創設。毎年、奨学金を贈ってきた。

 同五輪で日本は一回戦で強豪のスウェーデンと対戦した。前半2点を先制されたが、後半3点を奪って逆転勝ちし、「ベルリンの奇跡」と言われた。竹内さんは一九四四年に出征、旧満州(現在の中国東北部)で終戦を迎え、その後、シベリアに抑留され、四六年四月、シベリア東部の収容所で三十七歳で死亡した。

 石井さんは「これからもサッカーを愛する子供たちを助けていきたい」と話している。

 

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