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【東京】

廃棄予定の消防ホース オランウータンの「つり橋」に 町田市

ホースのつり橋を渡るオランウータン=マレーシア・ボルネオ島で(中西宣夫さん提供)

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 町田市は、オランウータンの生息地として知られるマレーシア・ボルネオ島の農園で保護活動に役立ててもらうため、老朽化により廃棄予定だった市消防団の消防ホース約百四十本を、廃棄物ゼロを目指すNPO法人ゼリ・ジャパン(品川区)に引き渡した。現地でオランウータンの行動範囲を広げるつり橋に生まれ変わる。 (松村裕子)

 NPO法人によると、つり橋は樹上にすむオランウータンが川を渡り、森から森へと移動しやすいように、消防ホースをつなぎ合わせて設置する。えさや繁殖相手を探しやすくする効果があるという。

 送り先はアブラヤシのプランテーション(大規模農園)。ボルネオ島では森林を切り開いた農園が拡大し、オランウータンの生活圏を圧迫している。従来、農園は野生動物を追い出してきたが、共生を目指す農園が園内の移動を手助けしようとつり橋を設置することになり、町田市のホースの利用が決まった。

 ホースは長さ二十メートルが中心。火災現場や訓練で使用を重ね、摩耗したり穴があいたりしているが、つり橋としての強度は問題ないという。市は二〇一六年にも寄贈しており、その際に仲介を受けた市民に相談し、NPO法人を紹介してもらった。「廃棄費用がかからないうえ、再利用してもらえるのでありがたい」と市の担当者。NPO法人理事の中西宣夫(のぶお)さん(59)は「共生を応援する第一歩になる。ホースの需要はあるので、輸送費が確保できればもっと送りたい」と話す。

ホースを受け取った中西さん=町田市で

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