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【東京】

備蓄おむつ廃棄しないで 区民「もったいない、無料配布を」品川区、有効活用へ検討

防災備蓄品の紙おむつが入った段ボール箱=品川区で(区提供)

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 使用期限が切れ、業者に廃棄を依頼した品川区の防災用備蓄品の紙おむつが転売された問題で、「古いことを説明した上で、希望者に無料で配ってはどうか」などと、廃棄の見直しを求める声が寄せられ、同区は有効活用の検討を始めた。 (市川千晴)

 「捨てるのはもったいない。有効活用すべきだ」「使用期限前に、区の行事などで子育て世帯などに無料で配布してはどうか」「税金を返してください」。そうした意見が、区民から寄せられたという。

 今回、業者に廃棄を依頼したのは、二〇一四年度に購入した大人用・子ども用紙おむつ、大人用尿取りパット、生理用品計約四千点。メーカーは三〜五年で交換することを推奨している。

 紙おむつの使用推奨期限について、業界団体「日本衛生材料工業連合会」は「適切に保管し、未開封なら三年過ぎても、ほこりなど衛生面はほぼ心配ない。ただし、吸収剤の劣化の懸念はある」と説明する。

 区としても、七月ごろ、保育園や高齢者施設を所管する部署が利用先を探したが、受け取りを希望する施設が見つからなかったという。そのため、廃棄を決めたが、区民の声を受けて、今後は廃棄しない方法を検討する。今回の対応について、区は「日程に余裕を持って、計画的に声かけなどをして、希望者に配布すべきだった」などとしている。

 ちなみに、廃棄せずに活用している防災用備蓄品もある。消費期限の迫ったもののうち、アルファ化米やビスケットなどの食品は地域の防災訓練などで提供し、粉ミルクは民間の保育園に活用してもらっている。

 防災備蓄品の紙おむつの廃棄は他の自治体も行っている。隣の大田区は四年ごとに交換・廃棄処分をしているが、今回の品川区の事例を受けて見直しに取り掛かっている。「担当課だけで備蓄品の活用はできないので、全庁的な協力を得て見直したい」としている。

 

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