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【東京】

来年で築城500年 滝山城の魅力を発信 八王子、住民らが記念イベント

「魅力を伝えたい」と話す滝山観光まちおこし実行委員会の大沢会長=八王子市の滝山城跡で

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 国史跡で、日本城郭協会認定の「続日本百名城」にも選ばれている八王子市の滝山城が二〇二一年、築城五百年を迎えるのに合わせ、地元住民らは今年から記念イベントを行う。第一弾は城跡を歩いて巡る三月一日の「戦国ウオーク」で、主催する「滝山観光まちおこし実行委員会」は今月十七日まで参加者を募集中。城跡を維持する活動を続けてきた住民らは、魅力の発信に意欲的だ。 (布施谷航)

 「ここが空堀。本丸まで駆け上がる時には、敵も苦労したでしょう」。実行委の大沢敬之会長は、落ち葉でうずもれた堀の底を歩きながら説明した。

 滝山城は一五二一年、武蔵国守護代の大石定重が築城したとされる。その後、関東の戦国大名北条氏の支配下に入り、北条氏照の居城になった。武田信玄の猛攻を受け、氏照が拠点を八王子城に移すまで存続した天然の要塞(ようさい)で「中世城郭の最高傑作」とされる。

 現地には堀などの遺構がある。地元住民らでつくる「滝山城跡文化協会」のメンバーが清掃などをして史跡を維持し、保存状態が良好なこともあって、二〇一七年に「続日本百名城」に選ばれた。大沢さんは「地域の活動も評価された」と話す。

 戦国ウオークでは、歴史に詳しいNPO法人「滝山城跡群・自然と歴史を守る会」の会員が甲冑(かっちゅう)姿で案内する。中の丸跡がある頂上付近まで、武田軍が攻め上がったされる二の丸跡などを通って歩く。約十五分かかる。

 拡張現実(AR)が整備されており、スマートフォンをかざすと、画面の中で合戦の様子が再現される。現在は、山の中の「遊歩道」に見えるが、ARによって、かつて激しい戦いが繰り広げられたことが分かる。

 「城壁などが残されていない分、想像力を働かせる楽しみがあります」と大沢さん。演劇を交えた歴史解説や、滝山城を攻める立場で史跡を巡る「城攻めツアー」も予定する。参加者には、頂上付近で豚汁を振る舞うことにしており、「滝山城跡は地域の誇り。イベントに来てくれた人には、心からおもてなしをしたい」と力を込めた。

 参加無料で定員二百人。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、市観光課内の滝山観光まちおこし実行委事務局=電042(620)7378=へ。

 

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