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【東京】

毎月10日は…「寅さんの日」 柴又ガイド 野口寅次郎さんがPR

「寅さんの日」の1月10日、帝釈天の境内で観光客のカメラに納まる野口寅次郎さん(右から2人目)ら=葛飾区で

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 映画「男はつらいよ」の新作が22年ぶりに公開され、スクリーンによみがえった寅(とら)さん。物語の舞台、柴又(葛飾区)では毎月10日を「フーテン(10(テン))」にちなみ「寅さんの日」としてきた。だが、寅さん姿でこの日に街に立ってきた物まね漫談家の野口寅次郎さん(69)は「知られていない」と残念がる。そして、「寅さんが再び注目されている今こそ、アピールの絶好機」と意気込んでいる。 (井上幸一)

10日に参道にある店の店頭に掲げられた「寅さんの日」のちょうちん

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 「この街では、女はさくら、男は青年って、呼ばせてもらうよ」。新春のにぎわいが続く十日、山田洋次監督公認の寅さんガイドでもある野口さんは、茶色のスーツ、腹巻きのおなじみの姿で、柴又の帝釈天の参拝客らに話しかけていた。映画の影響か、若者の姿も目立つ。

 マドンナのリリーにふんした演歌歌手絵川ゆうこさん(年齢非公表)、義弟の博、団子屋のおいちゃんのキャラクターにそれぞれなりきった若井とらさん(46)、清水重良さん(76)の姿も。富山県魚津市から来た牧野博美さん(49)は「本物に会えたみたい。うれしいわ」と、笑顔で写真を撮っていた。

 「今日はめでたい寅さんの日!」と、野口さんは十日のPRを忘れない。寅さんの日は平日に当たることが多く、人出が少ないと感じているからだ。この日も「今日は何のキャンペーンなの」と聞いてくる人もおり、「もっと寅さんの日を知ってもらい、盛り上げたい」と思いを語る。

 寅さんの日は、帝釈天参道の商店街「神明会」が、寅さんを演じた渥美清さんが一九九六年に死去した後に制定した。バッジを配ったり、ちょうちんを掲げた各店舗で個別のサービスをしたりして、寅さんを忘れないようにしてきた。近くに住む野口さんのパフォーマンスは、二十年以上続く催しの一つ。七年ほど前から、博たちのキャラも加わった。

 参道の土産物店の店主(75)は「五十作目の映画もできたので、寅さんの日を(神明会で)もっと宣伝しようということになるかも」と話す。野口さんには秘策もある。「一緒に練り歩くさくらのキャラは、まだいない。『さくら』のたすきを掛けて、観光客の方になってもらえれば、話題になるのでは」

神明会で配布していた「寅さんの日」のバッジ

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